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大学教育と青年期発達(チャプター1)

講師:鈴木 敏明(東北大学)
実施日:2014.03.28 全89分 視聴数:3059回

講義の概要

近年の我が国の高等教育進学率は右肩上がりの推移を示してきました。そして現在では,高校教育を修了した若者の約80%は大学等の高等教育機関に進学するという,歴史上かつてない状況が現出しています。この傾向は,政策誘導により将来さらに強まることが見込まれています。このセミナーでは,こうした近年の進学構造の変化が,若者達の後期青年期的課題への取り組みに対してどのような影響を与えてきているかについて考察します。なお、本セミナーで利用した事例集間は、 (URL:<a href="http://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/files/jireishuu.pdf">http://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/files/jireishuu.pdf</a>)で参照できます。必要に応じて、閲覧・ダウンロードしてください。

チャプター1:青年期の捉え方

チャプター1では、大学生の時期の若者たちの心理発達の特徴を、学年進行や生活空間の変化といった学生生活のサイクルとの関係から検討しています。
青年期は、中学校入学から大学院修了くらいまで、中等教育や高等教育の時期と重なります。現在、大学や短大といった高等教育への進学率は50%を超えており、青年期の若者について考えるにあたっては、高等教育の枠組みの影響を考慮することが重要となります。
ここでは、大学(学部)と大学院(修士・博士)の時期を「学生期」と捉え、大学教育が青年期発達にどのような影響を及ぼしているか、大学に学ぶ学生の日常を見ていくことで、学生時期の発達的特徴や問題について考えてみます。

カテゴリ: 学生支援力形成