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大学教育と青年期発達(チャプター2)

講師:鈴木 敏明(東北大学)
実施日:2014.03.28 全89分 視聴数:945回

講義の概要

近年の我が国の高等教育進学率は右肩上がりの推移を示してきました。そして現在では,高校教育を修了した若者の約80%は大学等の高等教育機関に進学するという,歴史上かつてない状況が現出しています。この傾向は,政策誘導により将来さらに強まることが見込まれています。このセミナーでは,こうした近年の進学構造の変化が,若者達の後期青年期的課題への取り組みに対してどのような影響を与えてきているかについて考察します。なお、本セミナーで利用した事例集間は、 (URL:<a href="http://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/files/jireishuu.pdf">http://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/files/jireishuu.pdf</a>)で参照できます。必要に応じて、閲覧・ダウンロードしてください。

チャプター2:学生期のテーマ1

チャプター2では、学生期の前半にあたる「入学期」「中間期」について、どんなテーマがあるかを紹介しています。
学生期は、大学入学から1年間の「入学期」、2・3年生(留年)も含む「中間期」、卒業までの1年間の「卒業期」、大学院(修士・博士)の「大学院学生期」の4つに分けられます。
「入学期」は、高校までとは異なる新たな生活環境への初期適応の時期であり、自由で主体的な自己決定範囲の拡大、試行錯誤して成功と失敗の経験を積んでいきます。「中間期」は、慣れから来る「ゆとり」と「中だるみ」の双極的状況が現れ、交友関係や活動範囲など生活空間が拡大。さまざまな経験による大きな振幅の中で内面的に成長する時期でもあります。この中で、価値観が形成され、人間関係や生活空間が拡大、成長していくのです。

カテゴリ: 学生支援力形成