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大学教育と青年期発達(チャプター7)

講師:鈴木 敏明(東北大学)
実施日:2014.03.28 全89分 視聴数:792回

講義の概要

近年の我が国の高等教育進学率は右肩上がりの推移を示してきました。そして現在では,高校教育を修了した若者の約80%は大学等の高等教育機関に進学するという,歴史上かつてない状況が現出しています。この傾向は,政策誘導により将来さらに強まることが見込まれています。このセミナーでは,こうした近年の進学構造の変化が,若者達の後期青年期的課題への取り組みに対してどのような影響を与えてきているかについて考察します。なお、本セミナーで利用した事例集間は、 (URL:<a href="http://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/files/jireishuu.pdf">http://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/files/jireishuu.pdf</a>)で参照できます。必要に応じて、閲覧・ダウンロードしてください。

チャプター7:おわりに

チャプター7では、講演全体を総括し、青年期の学生に対する大学としての支援のあり方について述べています。
4つの事例は、ネガティブな要素を含んだ例外的な事例ではなく、実は誰しもがこのような要素を内包している可能性があります。それぞれの背景には、それぞれのクライエントが置かれた学生期のテーマが潜んでいると解釈できます。さまざまな要因が絡み合った状態で出現するため、学生期サイクルを念頭に問題をシンプルに見立てることは難しいでしょう。しかし、援助の方向を見いだすためのよりどころとして参考にできると思います。
基本は、個々の学生が自主・自立の意志を強め、自力更生で自分の状況を打開する、問題を克服するということにあります。その援助をすることが、大学らしい学生支援のあり方といえるのではないでしょうか。

カテゴリ: 学生支援力形成