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授業づくり:準備と運営(チャプター3)

講師:邑本 俊亮(東北大学)
実施日:2014.07.11 全99分 視聴数:2096回

講義の概要

学生の前で授業を行うことは大学教員の当然の職務となっています。しかし、授業が思ったようにいかずに、悩んでいる教員もいることでしょう。準備したことが十分に話せなかった、学生が授業内容を理解してくれない、おしゃべりが多い、居眠りをしている、などなど、教員の頭を悩ませる状況は数多く存在します。授業を成功させるためにはどうすればよいのでしょうか。本動画では、1回の講義形式の授業を念頭に置いて、学生が集中し、内容を十分に理解できるような授業をつくるためにはどのような点に留意する必要があるのか、どんな準備をして、いかに授業を展開するとよいのかについて、学習者の認知面・心理面から解説を行います。

チャプター3:理解の認知プロセス

チャプター3では、理解するとはどういうことかを考え、理解の認知プロセスについて紹介しています。
講義を見たり聞いたりしただけでは、授業内容を理解したとはいえません。授業内容に対して、学習者が持っている知識(既有知識)を使って解釈・推論・精緻化し、自分なりのメンタルモデル(状況モデル)ができあがって初めて理解が成立します。なお、このメンタルモデルは、学習者が情報をどのように受け止めるか、その頭の準備状況によって変わってきます。
以上の認知プロセスを踏まえて、教員は学習者がどのように理解するかを考えて授業しなければなりません。たとえ教員がいい授業だと思っても、学習者がそう受け止めなければ、それはいい授業とはいえないのです。

カテゴリ: 高等教育リテラシー形成