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国立大学のガバナンスとリーダーシップ(チャプター2)

講師:吉武博通(筑波大学)
実施日:2016.01.10 全79分 視聴数:2274回

講義の概要

社会環境が大きく変化するなか,大学には教育・研究・国際貢献の各分野で社会的ニーズへの感応性がますます必要とされるようになっています。とりわけ国立大学法人には,「国立大学経営力戦略」(平成27年6月)が提示されるなど,第3期中期目標期間において経営・教学の両面で各大学の強みを発揮することが強く要請されています。法人化から12年を経た国立大学には,今後いかなるガバナンスとリーダーシップが必要とされるのでしょうか。本セミナーでは,筑波大学大学院ビジネス科学研究科教授(前筑波大学大学研究センター長)の吉武博通先生を講師にお迎えし,国立大学の戦略的経営に必要なガバナンスやリーダーシップのあり方についてご講演いただきました。

チャプター2:大学のガバナンス

チャプター2では、大学のガバナンスについて、政策の推移を概観した上で、どんな課題があるかを紹介しています。
中教審の答申の中で最初に「ガバナンス」という文言が出てきたのは、平成24年8月のことです。しかし、大学の管理運営体制がガバナンスと同義と考えるなら、この問題については昭和38年からずっと議論されてきたことになります。
大学の目的である教育、研究、社会貢献といった機能を最大化するためには、大学のガバナンス改革と経営基盤の強化が重要となりますが、近年のガバナンス問題では学長のリーダーシップが強調され、学長がリーダーシップを発揮するための施策になっています。
大学における教育や研究の高度化と経営力の強化につなげるためのガバナンスとマネジメントの仕組みの設計と運用のあり方、それを担う人材育成のあり方を体系的に明らかにする必要があると考えます。

カテゴリ: マネジメント力形成