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インストラクショナルデザインへの誘い(チャプター6)

講師:鈴木 克明(熊本大学)
実施日:2016.08.09 全103分 視聴数:4107回

講義の概要

インストラクショナルデザインは、大学教育・大学院教育や社員・職員研修等において、最適な効果をあげることを目的とした教育・研修プロセスの設計であり、学習者の学習への取組を促進するための意図的な仕掛けです。インストラクショナルデザインの3要素といわれる「学習目標」「評価方法」「教育内容」を首尾一貫したものとして計画し、成果の見える学習環境をデザインするにはどのようにすればよいでしょうか。日本におけるインストラクショナルデザインの第一人者、鈴木克明熊本大学教授(大学院社会文化科学研究科教授システム学専攻)を講師としてお迎えし、インストラクショナルデザインの基本的な考え方、実践的なデザインのプロセスについて、講義とワークショップを通して学びます。

チャプター6:「魅力」を高めるARCSモデル

チャプター6では、フロリダ州立大学名誉教授のジョン・ケラーが提唱したARCSモデルについて述べています。
ARCSモデルは、心理学の理論等を実践者向けにまとめたもので、50を超える国々で広く使われています。ARCSモデルでは、学習意欲を「注意(Attention)」「関連性(Relevance)」「自信(Confidence)」「満足感(Satisfaction)」の4つ側面から整理しています。

動機づけ、やる気をどう高めるか考えるとき、心理学の理論を学ぶのはもっとも確実だが、IDでは、どこに問題があるのかをARCSモデルを使って考え、それに対応した対策を行なっていくのが重要ではないかと提案しています。

カテゴリ: 高等教育リテラシー形成