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発達障害学生の学びとキャリア 「入口」「真ん中」「出口」の支援(チャプター1)

講師:田澤 実(法政大学)
実施日:2018.11.29 全80分 視聴数:4519回

講義の概要

障害者差別解消法の施行に伴い、障害を有する学生への合理的配慮の提供が義務化されました。本セミナーでは、発達障害学生の支援について、入学してくる段階=「入口」、大学生活を送る段階=「真ん中」、卒業後の進路選択をする段階=「出口」と位置づけ、それぞれの段階における現状や背景を概観し、その支援の流れを扱います。また、大学を離れた後の就労支援として、地域若者サポートステーションなど若者支援の例も扱います。全体を通じて、就労以前の課題を整理しつつ、就労に到達するまでの体験を丁寧に継続する支援のあり方、および、その伴走者のあり方について考えていきます。

チャプター1:イントロダクション

チャプター1では、ご自身の経歴を踏まえ、どんな立ち位置から、どんな内容の講演を行うのかを述べています。
これまで、心理学を専門分野に、学生が大学から社会(卒業後の進路)へどのように移行していくのかを発達心理学の視点から研究してきました。2007年からは地域若者サポートステーション(いわゆるニート支援機関)の総合相談スタッフとして無業状態の若者たちと接し、また、2013年には法政大学障がい学生支援委員会の委員長を務めました。今回の講演では、こうした経験を踏まえつつ、大学教員という立場から発達障害学生についてお話しさせていただきます。
「入口」(大学にどのように入ってくるのか)、「真ん中」(在学中に何を学ぶのか)、「出口」(卒業後の進路)という一連の流れに沿って説明するとともに、発達障害学生の支援を考える際のヒントになるであろう「中間的就労」についても取り上げたいと思います。

カテゴリ: 学生支援力形成