PDP ONLINE

専門性開発プログラム(Professional Development Program)の動画配信を行っています。

発達障害学生の学びとキャリア 「入口」「真ん中」「出口」の支援(チャプター7)

講師:田澤 実(法政大学)
実施日:2018.11.29 全80分 視聴数:1075回

講義の概要

障害者差別解消法の施行に伴い、障害を有する学生への合理的配慮の提供が義務化されました。本セミナーでは、発達障害学生の支援について、入学してくる段階=「入口」、大学生活を送る段階=「真ん中」、卒業後の進路選択をする段階=「出口」と位置づけ、それぞれの段階における現状や背景を概観し、その支援の流れを扱います。また、大学を離れた後の就労支援として、地域若者サポートステーションなど若者支援の例も扱います。全体を通じて、就労以前の課題を整理しつつ、就労に到達するまでの体験を丁寧に継続する支援のあり方、および、その伴走者のあり方について考えていきます。

チャプター7:学卒後の就労支援①

チャプター7では、若年無業者にスポットをあて、就労に向けた支援について検討しています。
就職支援機関を訪れる若年無業者は、就業希望があり求職行動をしている「求職型」、就業希望はあるが求職行動をしていない「非求職型」、就業希望がない「非希望型」の3つに分類できます。
サポートステーションを訪れる非求職型・非希望型の来所者には、社会性を身につけたい、生活改善をしたいという特徴があります。そこで有効となるのが、本人のステージに応じた多様な支援ができる「中間的就労(生活リズムを整えた上での何らかの社会参加、アルバイト一歩手前のステップ)」です。彼らは不安や自信のなさが中核にあるため、社会的な自立に向けたサポートを組み込んだ中間的就労を提供し、体験や就労を丁寧に継続することで一般就労につなげていきます。

カテゴリ: 学生支援力形成