2022年度 PDセミナー

PDセミナーは、大学教職員の専門性開発に必要な4領域「高等教育のリテラシー(コード:L)」「専門教育での指導力(コード:S)」「学生支援力(コード:W)」「マネジメント力(コード:M)」を設定し、キャリア別プログラムにおいて開発されたセミナーやワークショップを含め、専門性開発(Professional Development: PD)のための各種PDセミナーを提供しています。受講料は無料です。各々のニーズに併せて受講してください。

シリーズ別セミナー

高等教育のリテラシー(コード:L)

1「学問としての教育学」と教育の未来〜学び/公教育の構造転換に向けて

    • 開催日時:2022年10月22日(土) 14:00-16:00  ※本セミナーはZOOMによるミーティングです。

    • 概  要:

      「よい」教育とは何か?教育学はいかに「科学」たりうるか?さまざまな現場に「役に立つ」実践理論や方法をいかに開発しうるか?これらの問いに力強く答え抜く教育学の構想を土台に、これからの教育の構想を具体的に考えていく。
      対象:教育学を研究している人、大学院生

    • 講  師:

      苫野 一徳(熊本大学准教授)

専門教育指導力(コード:S)

1学士課程教育における日本語リテラシーを考える

    • 開催日時:2022年4月23日(土) 14:00-16:00  ※本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

    • 概  要:

      現在多くの大学では、初年次教育や基礎ゼミナールのなかで、レポートや論文の書き方が指導されています。大学生が日本語で読み・書き・考えるスキルを身につけることは、現在の学士課程教育における重要な教育目標の一つであるといえるでしょう。本セミナーでは、「知る・読む・考える」ことに習熟しながら「書く」ことを学ぶ意義や面白さについて、参加される皆様とともに考えます。

    • 講  師:

      滝浦 真人(放送大学教授)

2学士課程教育におけるデータサイエンス教育の可能性

    • 開催日時:2022年7月9日(土) 14:00-16:00  ※本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

    • 概  要:

      現代社会においてデータサイエンス能力は、文理区分に関係なく必須の素養であるといえます。2017年4月、日本初となるデータサイエンス学部が滋賀大学で誕生しました。その先見性と人材養成の重要性が既存の大学に与えた影響は大きく、その後、データサイエンスを冠する学部の新設が相次いでいます。そこで本セミナーでは同学部の新設に尽力され、今年度より滋賀大学学長に就任された竹村彰通先生の他、同学部の市川治教授と伊達平和准教授を講師にお招きして「学士課程教育におけるデータサイエンス教育の可能性」とのテーマでご講演いただきます。

    • 講  師:竹村 彰通(滋賀大学学長)、市川 治(同教授)、伊達 平和(同准教授)

学生支援力(コード:W)

1令和4年度IDE大学セミナー「学生の目を社会に開く ―大学によるエンゲージメントの新展開―」

    • 開催日時:2022年11月21日(月) 14:00-17:00  ※本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

    • 概  要:

      大学が、多様な関係者に対してどのように双方向的に関わっていくのかを問う、ステークホルダー・エンゲージメントへの関心が高まってきています。大学教育は誰のものか?何を目指せばよいのか?急速に変化しつつある高等学校での学び、社会と関わることで学ぶサービスラーニング、大卒キャリアの花形として注目を集めている起業の世界、それぞれの第一線を担う方々との対話の中で、学生の多様化の先にあるものを一緒に考えて参りましょう。

    • 講  師:

      吉田 文(早稲田大学教授)、小川 幸司(長野県蘇南高等学校校長)、西村 幹子(国際基督教大学教授)、高橋 修一郎(株式会社リバネス代表取締役社長COO)

22E教育の理念で発達障害のある学生の才能を活かす

    • 開催日時:2022年12月17日(土) 14:00-16:00  ※本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

    • 概  要:

      文科省の「特異な才能のある児童生徒の指導・支援」に関する有識者会議の「審議のまとめ」が提出され、来年度以降、文科省は学校内外で実証研究等の取組を開始する予定です。才能と発達障害等を併せもつ「2E(トゥーイー)」(twice-exceptional)の子どもへの対応も、検証課題とされています。高等教育でも、発達障害のある学生への支援が進んできましたが、「2E教育」の観点から、合理的配慮の修学支援を超えた、学習・生活・就労等の総合的支援の可能性を探ることも有意義でしょう。本セミナーでは、才能や才能教育・2E教育の概念や実践の背景を押さえた上で、発達障害のある学生を2Eと捉え直し、2Eの学生が個別最適な学びの場で才能を発揮できる支援の在り方を考えます。

    • 講  師:松村 暢隆(関西大学名誉教授)

マネジメント力(コード:M)

1大学組織を理解する

    • 開催日時:2022年9月10日(土) 14:00-16:00  ※本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

    • 概  要:

      学内に意図したほど成果が上がらない部署があった場合、その部署を改組したりメンバーを入れ替えたりすれば、成果が上がるようになるでしょうか?こう問うと、否定する答えが聞かれますが、現実には多くの大学でそうした改組が行われています。このセミナーでは大学組織を複数の視点から理解し、どのようにすれば成果が上がる組織をつくれるのかを考えます。

    • 講  師:中島 英博(立命館大学教授)

2教職学協働による大学改革の奇跡

    • 開催日時:2023年2月18日(土) 14:00-16:00  ※本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

    • 概  要:

      18歳人口の減少と日本経済の長期低迷、そして世界的な大学間競争の激化により、日本の大学経営は厳しい局面を迎えています。加えて新型コロナウイルス感染症は、大学経営のあり方にも大きな影響を与えました。このような環境下において、大学組織のリーダーである学長にはどのような役割が求められるのでしょうか。それは、教職員が互いを信頼しあい、夢と希望をもって働ける場をつくることです。本セミナーでは芝浦工大で長く学長職を務められた村上雅人先生を講師にお招きし、その豊富な経験をもとにご講演いただきます。

    • 講  師:

      村上 雅人(芝浦工業大学学事特別顧問)