6本取組の成果と今後の実施計画

(1)成果と反響

「基礎ゼミ」の成果

[学生]
  • 主体的な学習姿勢、専門分野を超えた視野の獲得による「大学での学び」の起点
  • コミュニケーション能力の向上と所属学部を超えた友人の輪
[教員]
  • 基礎ゼミの担当経験が教育への積極姿勢を培う
  • 多人数講義のTA活用にも波及

社会的反響等

  • 基礎ゼミ受講学生グループが、仙台市教育委員会と連携した「学生ボランティア」活動に発展
  • 基礎ゼミ成果の公表:水原克敏編『自分ー私がわたしを創るー』(平成13年12月、東北大学出版会)
  • NHK番組「クローズアップみやぎ」(平成14年6月)
  • 他大学での講演、FD講師等
    宮城大学、東北学院大学、一橋大学、長崎大学など

(2)人的・物的・財政的条件の整備状況と今後の展望

平成19年度以降、学習分野拡大のため、基礎ゼミの200テーマ開講を目標としている。実現のために名誉教授などの退職教員と、全学からのさらなる支援・協力を要請し、担当教員拡大に取組んでいる。基礎ゼミへの参加教員増大は、実践型FDの普及と、それによる教育の資質向上を担う要素ともなる。既存のFDプログラムに加え、より徹底した事前研修改革が計画されており、こちらの成果も期待されている。

また大学院生のTAについては、その活用拡大が不可欠であるという認識のもと、基礎ゼミ実施時のTA経費、調査・実習費の推進補助経費拡大も必須課題とされている。

(3)実施年度での運用計画

各実施年度においては、諸外国、国内他大学の先進的取得事例について調査研究を継続的に行う。

平成19年度には上述の基礎ゼミ開講拡充とTAを含む人的基盤整備計画の実行、ベテラン教員によるアドバイザー制度の導入、教員・TA・学生による相互啓発型ワークショップFDの開催を予定。

平成20年度には優れた基礎ゼミ実践例のウェブ上での公開を実現し、他の開講授業科目も含めたTA活用などによる教育内容・方法の刷新を図る検討をしている。基礎ゼミの成果として現れた多彩な教育方法を全学教育の教育課程全体に導入し、波及させる計画となっている。

平成18年度はこれらの実現に向け、優れた事例を教育資源として収集、出版する。また外部講師を招いた少人数教育に関する公開シンポジウムの開催し、その成果を出版物として公表する。

将来の展望について

基礎ゼミを起点とした「大学での学び」構築へ

  • 全学教育の教育課程全体への教育方法改善拡大
  • 研究成果と教育実践の豊かな融合の実現
  • 学生・TA・教員からのフィードバックによる継続的改善

実践型FDの波及効果

  • 担当教員の拡大:全学協力体制強化、名誉教授採用
  • 基礎ゼミ事例集の編集 ⇒ 他大学への普及、貢献
  • 基礎ゼミの優れた実践例の収録 ⇒ウェブ上で公開

実践型FDのさらなる充実

  • ベテラン教員によるアドバイザー制度導入
  • 教員・TA・学生による相互啓発型ワークショップFD

(4)本取組の検証・改善システムについて

大学の授業を担う教員・学生・TAそれぞれの資質向上をめざし、「研究中心大学」独自の教育と研究の豊かな融合を実現していくための検証・改善システム創出が予定されている。これら三者へのアンケートを中心とした自己点検評価の継続に加え、外部評価の実施も念頭に置き、本取組のさらなる改善に努めて行きたいと考えている。