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【PDP】日本の高等教育政策

教育関係共同利用拠点提供プログラム  高等教育論 L-01

日時:2019年12月6日(金)13:00-15:00
場所:東北大学川内北キャンパス 教育・学生総合支援センター東棟4階 大会議室

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※事前申込みを終了いたしました。当日参加ご希望の方は、受付にてお申し出ください。

※本セミナーの後、15:30よりPDP「世界の高等教育政策
」(講師:杉本和弘(東北大学 高度教養教育・学生支援機構 教授))
を開催いたします。こちらへも是非ご参加ください。

【講師】羽田貴史(広島大学・東北大学 名誉教授)

【趣旨】
 大学は、人類社会の未来を切り開く希望であり、国境を超えた公共的なものであり、大学ランキングに一喜一憂するけちなものではない。しかし、高等教育政策は、この15年間混迷を深め、民主党政権・第2次安倍政権を通じて、内閣(官邸)による政策策定が強化され、あたかも産業イノベーションのために大学があるかのように扱われている。
 とりわけ、2014年から2015年にかけて、内閣府設置法改正による科学技術関係予算の調整権の内閣府への移管、国家公務員法改正による内閣人事局と総理大臣補佐官の設置、独立行政法人通則法改正による文部科学大臣の組織改革権限の実質化、国家行政組織法改正による内閣の総合調整権による省庁分担管理主義の弱体化という一連の行政改革は、大学固有の価値に深刻な問題を引きおこしている。こうした機構改革の下で、「(大学を)「真理を探究」から国家戦略の一つとしてとらえなおさないと、日本は勝てない」と一内閣府官僚が、教育基本法・学校教育法において定められた大学の根本原理を否定する言説を公然と述べる異常事態が生じた。法人化の際には研究者も喧々諤々の論議を繰り広げたが、それより大規模な集権化が進みながら、ほとんど論ずるところがない。大学人は、教養として高等教育政策の現在を知る必要がある。本セミナーでは、2010年代の高等教育政策を検討し、高等教育研究の課題も論じる。

【プログラム】
13:00-13:05 開会挨拶

13:05-14:55 講演「日本の高等教育政策」
       羽田貴史 (広島大学・東北大学 名誉教授)

14:55-15:00 閉会挨拶

【定員】50名(先着順)
※このセミナーは東北大学履修証明プログラム「大学変革リーダー育成プログラム(TLP)」の一環としても提供されます。

【参加費】
無料

【連絡・お問合せ】
東北大学 高度教養教育・学生支援機構
大学教育支援センター
TEL: 022-795-4471
Email: iehe-seminar@g-mail.tohoku-university.jp

参照ファイル Reference File