第42回東北大学高等教育フォーラム/大学入試学会第2回大会 公開シンポジウム「コロナ禍は大学入試をどう変えたのか」

  • カテゴリー:ニュース
  • |2025年5月26日/PM 6:03
  • 日時:2025年9月22日(月)10:00~12:30(受付開始 9:30)
  • 会場:東北大学青葉山新キャンパス 青葉山コモンズ(農学部)2階大講義室(翠生ホール)(当日参加可)
  • 対面開催:事前申込(当日参加可)
  • オンライン配信:要事前申込

 

 2019(令和元)年末から世界的に流行が始まり,わが国でも2020(令和2)年2月後半から人々の日常生活の隅々まで大きな制約を強いることになった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミックの世界は,2023(令和5)年5月8日の5類感染症への移行により一応の収束を見た。歴史的事象には実験的比較検証が叶わないので厳密な評価は難しいが,コロナ禍によって大きな影響を受けて不可逆的な転換が生じた社会的活動は枚挙に暇がないだろう。

 いわゆる「三密」の典型である入学者選抜の実施もコロナ禍に大きな制約を受けた社会的活動の一つである。突然のパンデミックの渦中では,前例のない試行錯誤を繰り返しながら感染防止のためにありとあらゆる対策が打たれた。昨年度からは大学入試におけるCOVID-19対策に特化した特例がほとんどなくなり,「コロナ禍」が及ぼした直接的,間接的な影響について冷静に検証すべき時期が来た。制度や選抜方法から大学入試の当事者である実施者や受験者の意識から大学入試に関わる言説,さらには,国際的な動向に至るまで,良きにつけ悪しきにつけ検討すべき論点は豊富である。

 本フォーラムでは4名の話題提供者を予定している。大学入学者選抜における技術的な問題,諸外国と比較した日本の特徴,高校教育の変化など,幅広い切り口からわが国の大学入試における「コロナレガシー」に関する分析を試みる。倉元直樹(東北大学教授,大学入試学会理事長)が総論的な問題設定を行い,それを受けて寺尾尚大氏(大学入試センター准教授)が主として実施者,林如玉氏(東北大学助教)が主として国際比較,山崎健太氏(新潟県立新潟高等学校教諭)が主として受験する側の観点からの話題提供を行う。話題提供を受けた苅谷剛彦氏(上智大学特任教授 / オックスフォード大学名誉教授・東京大学名誉教授)のコメントを基にパネルディスカッションを行う予定である。

 なお,本フォーラムは大学入試学会第2回大会3日目の公開シンポジウムと位置付けられている。

 

詳細・申込みはコチラ
https://www.jaruas.jp/2025/forum42/index.html

 

お問合せ先:東北大学アドミッション機構 高等教育フォーラム事務局 forum42@jaruas.jp