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リーダーシップと意思決定(チャプター4)

講師:吉武 博通(筑波大学)
実施日:2013.08.03 全73分 視聴数:1546回

講義の概要

大学を取り巻く環境が厳しさを増すなか,大学を経営・教学の両面でいかに戦略的かつ効果的に運営するかが問われています。近年,大学ガバナンスの強化が政府や経済界から求められるようになり,その鍵を握るのが学長をはじめとするリーダーシップであると考えられています。 しかし,重層的な組織構造をもつ大学では,企業体のような強力なトップダウンが必ずしもうまく機能しないことは経験的にも知られています。知識社会における大学の役割は今後さらに増すことが予想されますが,それでは,その大学が担う教育・研究・地域貢献等の諸機能を十全に発揮させるには,いかなるリーダーシップが必要なのでしょうか。効果的な意思決定とはどのようなものなのでしょうか。 本動画では,大学マネジメントに造詣の深い筑波大学の吉武博通先生から,いま我が国の大学に求められているリーダーシップや意思決定のあり方について学びます。

チャプター4:大学においてのガバナンス

チャプター4では、大学におけるガバナンスの問題をより詳細に検討しています。
国公立大学の法人化や私立学校法改正等、制度的枠組みが変わり、知の共同体である大学を守るためには、ガバナンスとマネジメントを確立することが必要です。
大学のガバナンスの課題は、学長や理事長といったトップマネジメント人材、学部長や研究科長といった部局長、それらを支える教員や職員といった人材の発掘と育成にあります。法人と大学と部局、専決と合議、教員組織と職員組織など、それぞれの責任と権限を明確化した意思決定システムや業務システムを確立し、方針や活動成果、財務等の教育情報を積極的に公表・開示すること。これによって、規律づけのメカニズムが有効に機能していきます。

カテゴリ: マネジメント力形成