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日本の科学研究力失速の現状とその要因(チャプター1)

講師:豊田 長康(鈴鹿医療科学大学・三重大学名誉教授)
実施日:2021.08.07 全84分 視聴数:823回

講義の概要

大学の研究教育力を反映する論文数は、経済成長の原動力であるイノベーション力と密接に関係します。しかしながら長らく「選択と集中」を進めてきた結果、日本の論文数は惨憺たる状況にまで低迷したのが実態です。研究教育力の充実には、研究時間を確保した研究従事者数および大学研究資金の確保が必須であり、競争力ある大学の層を分厚くする必要があります。日本の科学研究力失速の現状とその要因を明らかにし、今後の日本の取るべき方策について検討します。

チャプター1:日本の科学研究力の失速(1)

チャプター1では、各種データに基づき、日本の科学研究力の失速の現状を明らかにしています。
「科学技術指標2020」では、中国が科学論文数で初めて世界一になり、低迷する日本はドイツに抜かれて4位となりました。2016-18年の論文数の順位は、中国、米国、ドイツ、日本、英国の順で、被引用数Top10%の高注目度論文については、米国、中国、英国、ドイツ、フランス、日本の順となっています。

カテゴリ: 高等教育リテラシー形成