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学士課程教育における日本語リテラシーを考える(チャプター1)

講師:滝浦 真人(放送大学)
実施日:2022.04.23 全78分 視聴数:507回

講義の概要

現在多くの大学では、初年次教育や基礎ゼミナールのなかで、レポートや論文の書き方が指導されています。大学生が日本語で読み・書き・考えるスキルを身につけることは、現在の学士課程教育における重要な教育目標の一つであるといえるでしょう。「知る・読む・考える」ことに習熟しながら「書く」ことを学ぶ意義や面白さについて考えます。

チャプター1:1.まず考えたい:「日本語リテラシー」は何のために?(1)

チャプター1では、「日本語リテラシー」は何のためにあるのか、「日本語リテラシー」を教えることはなぜ必要なのかを検討しています。
文章には必ず目的があり、目的が異なれば文章の種類も異なり、文章が異なれば(広義の)文体も異なるはずです。小中高まで書かされてきた文章と、大学や仕事で求められる文章はかなり異なります。そこで必要になるのが、文章の目的と種類と文体の違いを理解するための学び、「日本語リテラシー」です。その目標は、文章というものを目的・種類と文体というメタ的な観点から捉え、実践できるようになることであり、「日本語リテラシー」の第一歩は、「文体」を意識してもらうことにあります。

カテゴリ: 高等教育リテラシー形成