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大学教育と青年期発達(チャプター3)

講師:鈴木 敏明(東北大学)
実施日:2014.03.28 全89分 視聴数:824回

講義の概要

近年の我が国の高等教育進学率は右肩上がりの推移を示してきました。そして現在では,高校教育を修了した若者の約80%は大学等の高等教育機関に進学するという,歴史上かつてない状況が現出しています。この傾向は,政策誘導により将来さらに強まることが見込まれています。このセミナーでは,こうした近年の進学構造の変化が,若者達の後期青年期的課題への取り組みに対してどのような影響を与えてきているかについて考察します。なお、本セミナーで利用した事例集間は、 (URL:<a href="http://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/files/jireishuu.pdf">http://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/files/jireishuu.pdf</a>)で参照できます。必要に応じて、閲覧・ダウンロードしてください。

チャプター3:学生期のテーマ2

チャプター3では、学生期の後半にあたる「卒業期」「大学院学生期」について、どんなテーマがあるかを紹介しています。
「卒業期」は、これまでの人生を中間総括し、次の世界に進み入る準備をする時期です。中間総括は「もうひとつの卒業論文」を書くようなものといえるでしょう。自立をめぐり、親との関係を見直す時期でもあります。
「大学院学生期」は、学びの形がより能動的な研究に転換、同時に研究者としての進路に不安を抱くこともあるでしょう。青年期の自己形成過程の終盤を迎え、ここでアイデンティティーを認識し固められないと、就職や次の研究の場への決断がつかないということにもなりかねません。

カテゴリ: 学生支援力形成