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大学教育と青年期発達(チャプター4)

講師:鈴木 敏明(東北大学)
実施日:2014.03.28 全89分 視聴数:988回

講義の概要

近年の我が国の高等教育進学率は右肩上がりの推移を示してきました。そして現在では,高校教育を修了した若者の約80%は大学等の高等教育機関に進学するという,歴史上かつてない状況が現出しています。この傾向は,政策誘導により将来さらに強まることが見込まれています。このセミナーでは,こうした近年の進学構造の変化が,若者達の後期青年期的課題への取り組みに対してどのような影響を与えてきているかについて考察します。なお、本セミナーで利用した事例集間は、 (URL:<a href="http://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/files/jireishuu.pdf">http://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/files/jireishuu.pdf</a>)で参照できます。必要に応じて、閲覧・ダウンロードしてください。

チャプター4:事例1と事例2

チャプター4では、学生の学習支援を担当する担当者とともに、入学期、中間期の学生の事例について検討しています。
事例1(入学期)は、親や高校の先生の期待に応えようと、得意ではない理系に進学、授業の難易度についていけず大学に行けなくなってしまったケースです。
事例2(中間期)は、研究室の顔合わせ会に出席しそびれたのをきっかけに、以降7か月間引きこもってしまったというケースです。
学力に限らず、社会的スキルにおいても学生は多様化しています。学生が自主的に問題を解決するというだけではなく、援助のチャンネル・窓口を設け、援助につながりやすくする環境を整備することも大学としての責任かもしれません。

カテゴリ: 学生支援力形成