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授業づくり:準備と運営(チャプター5)

講師:邑本 俊亮(東北大学)
実施日:2014.07.11 全99分 視聴数:2036回

講義の概要

学生の前で授業を行うことは大学教員の当然の職務となっています。しかし、授業が思ったようにいかずに、悩んでいる教員もいることでしょう。準備したことが十分に話せなかった、学生が授業内容を理解してくれない、おしゃべりが多い、居眠りをしている、などなど、教員の頭を悩ませる状況は数多く存在します。授業を成功させるためにはどうすればよいのでしょうか。本動画では、1回の講義形式の授業を念頭に置いて、学生が集中し、内容を十分に理解できるような授業をつくるためにはどのような点に留意する必要があるのか、どんな準備をして、いかに授業を展開するとよいのかについて、学習者の認知面・心理面から解説を行います。

チャプター5:知識の活性化

チャプター5では、学生が持つ知識を活性化させる支援方法について紹介しています。
学生はたくさんの知識を持っているはずです。それをいかに引き出すか、知識を活性させるかも、学生の理解の支援につながります。
学生は、前に学んだことをあまり思い出そうとしないものです。教員側からあえて「この話は前回の授業とつながる」と教示すること(既習事項の想起を提示)で、学生は記憶を呼び起こし、話を関連づけようとします。また、学生に問題を理解させるためには、学生本人が持っている知識が使えるような課題設定をする必要があります。そして、教員が授業の全体像を示す、つまりオーガナイズすることも効果的です。最初に概要を示すことは、学生にとって一種の枠組み知識にもなるからです。

カテゴリ: 高等教育リテラシー形成