PDP ONLINE

専門性開発プログラム(Professional Development Program)の動画配信を行っています。

授業づくり:準備と運営(チャプター7)

講師:邑本 俊亮(東北大学)
実施日:2014.07.11 全99分 視聴数:2131回

講義の概要

学生の前で授業を行うことは大学教員の当然の職務となっています。しかし、授業が思ったようにいかずに、悩んでいる教員もいることでしょう。準備したことが十分に話せなかった、学生が授業内容を理解してくれない、おしゃべりが多い、居眠りをしている、などなど、教員の頭を悩ませる状況は数多く存在します。授業を成功させるためにはどうすればよいのでしょうか。本動画では、1回の講義形式の授業を念頭に置いて、学生が集中し、内容を十分に理解できるような授業をつくるためにはどのような点に留意する必要があるのか、どんな準備をして、いかに授業を展開するとよいのかについて、学習者の認知面・心理面から解説を行います。

チャプター7:学生の意欲を高める

チャプター7では、学生の意欲を高め、長続きさせるための工夫について述べています。
理解が深まると学習意欲がかき立てられます。しかし、その意欲は長続きするとは限らず、結果に結び付かなければ意欲喪失につながります(学習性無力感)。意欲を引き出すポイントは、驚きを与えること、わかりやすいところから始めて学生のハードルを下げること、グループワークなど学習者が能動的に学習活動できる場を設けること、教員自身の体験談を話したり独自のアドバイスを送ったりするなど、他の講義では得られないものを与えることにあります。そして、授業の展開にリズムを持たせたりメリハリを付けることで退屈させないこと、適宜に課題を与え達成感や成功感を与えること、感情に働きかけ学生の心を揺さぶることなど、引き出した意欲を維持させる工夫も重要です。

カテゴリ: 高等教育リテラシー形成