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学習効果を高めるICTの活用法 ~反転授業も含めた授業設計~(チャプター1)

講師:向後 千春(早稲田大学)
実施日:2014.11.17 全29分 視聴数:11521回

講義の概要

ICT(情報通信技術)におけるイノベーションは社会の高度情報化を可能にし、例えば小さなスマートフォンやタブレットから即時に大量の情報にアクセスできようになり、我々の日常生活に流通する情報量が大きく変化しています。
こうしたICTの発達は、大学教育にも歴史的変化をもたらしつつあります。ここ数年で、大規模公開オンライン講座(MOOCs)が国際的存在感を増し、オンライン教育を組み入れたブレンディッド・ラーニングや反転授業といった新しい教授方法が伝統的な大学教育の学習観に変化を迫っています。確かに、時間や場所に制約されないICTは多くの可能性を有し、反転授業が学生の主体的学習を促進することが期待されています。
しかし同時に、ICTやインターネットの普及が学生の学びに影を落としてもいます。インターネットの登場によって、学生でも大量の情報へのアクセスが可能になり、いわゆる「コピペ」に代表される教育・学習上の剽窃が日常化する結果を招いています。それは同時に、本来学生に求められる学習プロセスが妨げられていることを意味します。イノベーションが放つ「光」には常に「影」がついてまわります。
本セミナーでは、高度情報化社会におけるICTの普及と活用という、すぐれて現代的な課題をテーマとし、国内外の大学教育におけるICT活用に関する理論と実践を踏まえ、その光と影をめぐって議論します。

チャプター1:オンデマンドビデオの作成

チャプター1では、ホットなキーワードになっている反転授業を取り上げ、授業がどう変わっていくかを実践例とともに紹介しています。反転授業と訳されるフリプトラーニングは、以前はブレンド型授業と呼ばれていました。eラーニングと教室の対面授業、実習授業を組み合わせたものはすべてブレンド型ラーニングであると定義されています。eラーニングで予習をしてから対面授業を行う反転授業には工夫が必要です。
収録方法ですが、私の場合、パソコンに内蔵されたビデオカメラやマイクを使い、自分のパソコンで収録しています。収録後は大学のLMSにアップロードし、モバイルを使う学生さん向けにYouTubeにも配信しています。そして重要なのが、クイズと宿題をつけることです。クイズは、このビデオを見たという証拠としてのクイズ、予習の課題である宿題は、400字以内で書くというような形で、次の教室授業へのつながりをつけています。

カテゴリ: 高等教育リテラシー形成