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大学職員の専門性開発 ーその現状と課題ー(チャプター2)

講師:大場 淳(広島大学)
実施日:2016.04.29 全84分 視聴数:2546回

講義の概要

大学を取り巻く環境が高度化・複雑化するなか、大学職員には従来の業務知識に加え、教育研究の改善や改革を支援していける高度な企画力や提案力を身につけることが期待されています。SD義務化の必要性や高度専門職の確立の是非が議論されていますが、実は、我が国における大学職員の専門性向上は長年の課題です。「職員の専門職化」は見果てぬ夢なのか。改めて議論が必要です。そこで本セミナーでは、広島大学の大場淳先生をお迎えし、海外の高等教育機関における様々な事例との比較を通して、現在の日本における大学職員の現状を捉え、今後求められる大学職員の専門性開発のあり方について考え、議論を深めていきます。

チャプター2:専門職に関する検討

チャプター2では、日本における専門職についての議論を時系列で紹介し検討しています。
大学職員の専門性については、昭和33年の学生支援改革において最初に議論され、アメリカのStudent Personnel Serviceを日本にも導入し、教育職と同等の専門職を創設しようとする動きがありました。
その後、昭和62年の臨時教育審議会第三次答申、平成7年ならびに平成10年の大学審議会答申、平成16年の国立大学法人化の際の議論、平成17年の中教審答申の中でさまざまに議論されてきました。
平成20年頃からは、大学教育改革の中で職員論が議論されるようになり、平成26年の大学分科会では、SDの普及や専門職の養成等について法令化も含めて検討すべきという方向が示されました。
大学内でも、アドミッションセンターや学生支援センターなど、専門機能を持った組織が整備されてきましたが、多くの場合、これらの専門スタッフは職員ではなく教員があたっていました。

カテゴリ: マネジメント力形成