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大学職員の専門性開発 ーその現状と課題ー(チャプター3)

講師:大場 淳(広島大学)
実施日:2016.04.29 全84分 視聴数:1920回

講義の概要

大学を取り巻く環境が高度化・複雑化するなか、大学職員には従来の業務知識に加え、教育研究の改善や改革を支援していける高度な企画力や提案力を身につけることが期待されています。SD義務化の必要性や高度専門職の確立の是非が議論されていますが、実は、我が国における大学職員の専門性向上は長年の課題です。「職員の専門職化」は見果てぬ夢なのか。改めて議論が必要です。そこで本セミナーでは、広島大学の大場淳先生をお迎えし、海外の高等教育機関における様々な事例との比較を通して、現在の日本における大学職員の現状を捉え、今後求められる大学職員の専門性開発のあり方について考え、議論を深めていきます。

チャプター3:中教審での議論と省令改正

チャプター3では、平成27年以降の中教審における議論を紹介、専門的職員の現状と課題について検討しています。
平成27年、中央教育審議会大学分科会は「大学運営の一層の改善・充実のための方策について」の中で、専門的職員に関する検討にあたっては国は大きく関与せず、大学の自立性に任せるという方向性が示されました。
同年、文部科学省が大学職員に関する調査を行い、各大学において専門的職員の配置は多様な状況であり、専門的職員に求める資格や処遇等についてはまだ確立されていないこと、そして専門的職員を配置しているものの、評価の面において専門職として扱われていないといった状況が見えてきました。
それまでの経過を踏まえ、平成28年3月に大学設置基準の省令が改正されましたが、職員向けの研修の機会を設けるといった内容にとどまっています。

カテゴリ: マネジメント力形成