【PD】2E教育の理念で発達障害のある学生の才能を活かす

教育関係共同利用拠点提供プログラム 学生論W-01

【日時】2022年12月17日(土)14:00~16:00
【講師】松村 暢隆(関西大学名誉教授)
【講師略歴】
関西大学名誉教授。京都大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程修了、文学博士。2020年度まで関西大学文学部教授。専門は発達・教育心理学、才能教育、2E教育。文科省の「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議」の委員を務めた(2021~22年)。1990年代よりアメリカの才能教育の研究を行い、近年とくに2Eなど「困っている才能のある子」の指導・支援に探求の重点をおいている。主な著書に、『才能教育・2E教育概論』(東信堂,2021)、『2E教育の理解と実践』(編,金子書房,2018)、『認知的個性』(共編,新曜社,2010)、『本当の「才能」見つけて育てよう』(ミネルヴァ書房,2008)など。

※申込み受付を終了いたしました。たくさんのお申込みをいただき、ありがとうございました。

【趣旨】
最近、初等中等教育では才能のある子への対応が強く求められるようになって、文科省の「特異な才能のある児童生徒の指導・支援」に関する有識者会議の「審議のまとめ」が本年9月に提出されました。そこでは個別最適・協同的な学びとの一体的な充実の一環とする方針が唱えられました。来年度以降、文科省は学校内外で実証研究等の取組を開始する予定です。才能と発達障害等を併せもつ「2E(トゥーイー)」(twice-exceptional)の子どもへの対応も、検証課題とされています。大学等の高等教育でも、発達障害のある学生への支援が進んできましたが、中等教育から接続した「2E教育」の観点から、合理的配慮の修学支援を超えた、学習・生活・就労等の総合的支援の可能性を探ることも有意義でしょう。しかし才能や2Eに関する一般の認識は乏しく、「ギフテッド」という語が偏った意味で用いられるように、誤解も少なくありません。
本セミナーでは、才能や才能教育・2E教育の概念や実践の背景をきちんと押さえた上で、発達障害のある学生を2Eと捉え直し、2Eの学生が個別最適な学びの場で才能を発揮できる支援の在り方を考えます。多くの方々のご参加をお待ちしております。

【プログラム】
開会挨拶
戸村 理(東北大学 高度教養教育・学生支援機構 准教授)

講演「2E教育の理念で発達障害のある学生の才能を活かす」
松村 暢隆(関西大学名誉教授)
・質疑応答

閉会挨拶
戸村 理

司会:戸村 理

【参加申込み締切】2022年12月14日(水)

【参加費】無料

【定員】なし

本セミナーはZOOMによるウェビナーです。

【お問合せ先】
東北大学 高度教養教育・学生支援機構
大学教育支援センター
TEL: 022-795-4471
Email: iehe-seminar@ihe.tohoku.ac.jp