【PD】令和5年度IDE大学セミナー「大学の未来を支えるもの ~財務的基盤の変化の中での教育研究活動~

教育関係共同利用拠点提供プログラム  組織運営論M-01

【日時】2023年11月20日(月)14:00-17:00
【主催】IDE大学協会東北支部、東北大学高度教養教育・学生支援機構
【開催形態】ハイブリッド開催 来場/Zoomによるオンライン配信(いずれも要事前申込)
※申込み受付を終了いたしました。たくさんのお申込みをいただき、ありがとうございました。

【趣旨】
国立大学が2004年に法人化して20年が経とうとしています。また、ほぼ時期を同じくして公立大学の多くも法人化を経験しました。そして、法人化以後、国立、また多くの公立大学に対して、政府による交付金の削減が進みました。さらに、私立大学に対しても、国からの基盤的な私学助成が減少してきています。その一方で、国や地方公共団体から大学に支出される各種の競争的資金は拡大を続けており、ごく少数の大学を支援対象とした国際卓越研究大学制度はその一つの極をなす例と言えます。
こうした高等教育財政の変化は、大学の学生や教職員が営む日常の教育研究活動にも大きな影響を及ぼしています。その意味で、幅広い大学関係者が大学の財務的基盤の現状と将来について正確に理解し、議論に参加していくことが必要と考えます。現在の高等教育財政では、大学における競争的資金の獲得や自己収入の拡大、経営の効率化など、大学側の自助努力が強く求められています。しかしながら、大学が本質的に利益を追求することを主目的としていないこともあり、こうした収入や経営効率の最大化を促す政策の効果には、ある種の限界があると考えられます。そして、現在の大学は、そうした「限界」状態に近いところにあるのかもしれません。
本セミナーでは、大学の政策、財務や経営についての研究や議論をリードされている講師の方々をお招きして、大学の現状と未来について教育研究という大学の中核をなす活動と、それを支える財務的基盤との関係を考えていきたいと思います。具体的には、現在の日本の大学における教育研究活動に関わる経済面での実態や、大学の収入の多様化や拡大を目指した様々な取り組みを取り上げ、設置者横断的な検討と議論を行います。その上で、大学の未来を支えるために、大学は何をすることができ、また、大学は国や社会に対して、どのような経済的支援や方策を求めていくのか、参加者の皆様と一緒に考えていきたいと思います。皆様の積極的なご参加をお待ちいたしております。

【プログラム】
14:00~14:05 開会挨拶
大野 英男(IDE大学協会東北支部長、東北大学総長)

14:05~14:15 趣旨説明
島 一則(東北大学大学院教育学研究科教授)

14:15~14:40 基調講演1「大学の未来を支えるもの」
金子 元久(筑波大学特命教授)

14:40~15:05 基調講演2「定員割れ50%の衝撃と地方私立大学の未来」
大森 昭生(共愛学園前橋国際大学学長)

15:05~15:15 休憩

15:15~15:30 講演1「国立大学の財務基盤と教育研究活動:現状と課題」
水田 健輔(大学改革支援・学位授与機構研究開発部教授)

15:30~15:45 講演2「公立大学の財務基盤と教育研究活動:現状と課題」
渡部 芳栄(岩手県立大学高等教育推進センター高等教育企画部副部長、教学IRセンター副センター長、准教授)

15:45~16:00 講演3「私立大学の財務基盤と教育研究活動:現状と課題」
両角 亜希子(東京大学大学院教育学研究科教授)

16:00~16:10 休憩

16:10~16:50 パネルディスカッション
ディスカッサント 田中 秀明(明治大学公共政策大学院専任教授)

16:50~17:00 閉会挨拶
滝澤 博胤(東北大学理事・副学長)

司会
高橋 聡(岩手県立大学社会福祉学部教授・学部長)
杉本 和弘(東北大学高度教養教育・学生支援機構教授)

【ポスター(PDF)】R5 IDE大学セミナーポスター

【参加申込み締切】2023年11月15日(水)

【参加費】無料

【主催】IDE大学協会 東北支部、東北大学 高度教養教育・学生支援機構

【お問合せ先】
IDE東北支部セミナー担当(東北大学教育・学生支援部学務課)
〒980-8576 仙台市青葉区川内41
TEL: 022-795-7537
E-mail: gaku-syom@grp.tohoku.ac.jp