緊急シンポジウム「10兆円大学ファンドがもたらす衝撃」
~日本の研究力は復活するか? 大学教育はどうなる?~

【日時】2023年1月8日(日)13:30~16:50
【開催方法】本シンポジウムはZOOMによるオンライン配信
【開催趣旨】
日本の科学研究の国際的な地位低下が明確になる中、10兆円規模の「大学ファンド」が創設された。世界トップレベルの研究大学を目指す数校を「国際卓越研究大学」に認定し、年3,000億円を目標とする運用益から数百億円ずつ配分するという。海外の有力大学に比べ見劣りする資金力にテコ入れすることで研究力強化を図るもので、近年例を見ない巨額の公費投入に期待が高まっている。一方で、日本全体の研究力強化につながるのか、稼げる研究偏重にならないか、大学間格差を拡大させるのではないか等、様々な論議を呼んでいる。
本シンポジウムは、大学ファンドや国際卓越研究大学の制度設計、並びにこの制度が日本の大学システムにもたらすインパクトに関し、国際比較を含む多角的視点から議論を深める。その際、これまであまり論点になってこなかった大学教育との関係にも焦点を当てる。各視点の専門家からの一連の講演とディスカッションを通じて、日本の科学技術イノベーション創出と人材育成のアップグレードの道筋を探る。

プログラム

〔司会進行〕 杉本 和弘 東北大学 高度教養教育・学生支援機構 教授

【趣旨説明】 13:30~13:40
大森 不二雄 東北大学 高度教養教育・学生支援機構 教授

【講演1:制度設計の視点から】 13:40~14:10
田中 秀明 明治大学 ガバナンス研究科 専任教授

【講演2:研究・教育の一体的視点から】 14:10~14:40
小笠原 正明 北海道大学名誉教授

【講演3:人材育成の視点から】 14:40~15:10
大森 不二雄 東北大学 高度教養教育・学生支援機構 教授

【休憩】 15:10~15:20

【講演4:米国との比較の視点から】 15:20~15:50
福留 東土 東京大学 大学院教育学研究科 教授

【パネルディスカッション】 15:50~16:50
〔モデレーター〕 松本 美奈 ジャーナリスト、一般社団法人Qラボ代表理事、上智大学特任教授
〔パネリスト〕  田中秀明、小笠原正明、大森不二雄、福留東土 の各氏

【参加申込み締切】2023年1月5日(木)
参加用Zoom URLは、申込完了メールに記載しております。

【参加費】無料

【定員】なし

【主催者】
「高等教育改革とその成果に関する国際比較研究:政治経済学的視点からのガバナンス分析」
研究チーム(科研費 基盤研究B 課題番号:20H01699)
・田中 秀明 明治大学 ガバナンス研究科 専任教授 (研究代表者)
・大森 不二雄 東北大学 高度教養教育・学生支援機構 教授 (研究分担者)
・杉本 和弘 東北大学 高度教養教育・学生支援機構 教授 (同上)
・大場 淳 広島大学 高等教育研究開発センター 准教授 (同上)

【お問合せ先】
企画担当:大森 不二雄 東北大学 高度教養教育・学生支援機構 教授
E-mail: fujio.ohmori.e7@tohoku.ac.jp