教育関係共同利用拠点提供プログラム 大学教員論 L-02
大学教員は,専門職として,研究と教育を通じて社会に貢献する役割を持っています。しかし,近年,科学における不正行為が頻発し,その防止が大きな課題になっています。また,外部資金による研究が広がり,教員は利益相反に直面することも稀ではありません。科学は社会と深く結び付き,社会生活や政治に影響を与えます。大学教員は,科学が社会にどのような役割を果たすかも視野に入れる必要があります。
研究だけではありません。大学教員は,授業技術だけでなく,多様な学生に対して個別指導を行い,彼らの成長を図ります。しかし,学生個人への理解を欠いた言動によって,教師・学生関係にひびが入ることも稀ではありません。
現代の大学教員の責務について,具体的なケーススタディも含め,セミナーを開催します。これから教員を目指す院生,現在の教員の方は是非ご参加ください。
講師:
○羽田貴史(東北大学高等教育開発推進センター)
大学教員の責務:研究不正と学問的誠実性
○本堂毅(東北大学理学研究科)
社会的判断と科学の関係をめぐって:科学に出来ること,出来ないこと
○前忠彦(東北大学教養教育院)
学生指導に果たす大学教員の役割