教育関係共同利用拠点提供プログラム 教授技術論 L-04
物理学者は専門家です。医師は専門家です。看護師も、ボイラー技師も。同様に外国語教師は外国語教育の専門家なはずです。物理学者は物理学の研究成果を発表しています。医師や看護師やボイラー技師には国家試験があります。外国語教師にはそのようなものがありません。外国語教育の専門家であるということはどういうことなのでしょう?
大学の外国語教育に求められることが変化しました。どの言語でも、学習者が使って読み、書き、聞き、話すことができるようになることが求められています。日本語を知らない人が日本語ができるようにするには教師に専門的な能力が求められます。日本文学や日本語学の学者だからといって、日本語教育ができるわけではありません。ほかのどの言語でも、ことは同じです。しかし、外国語教師は必ずしも語学教育の訓練を受けて教壇に立つわけではありません。
人が学ぶということはどういうことなのだろう?教師はどういうふうにして人の学びに関わっていけるのだろう?外国語教師に特に求められることは何なのだろう?理論的な話や、教室での教師の動き方といった具体的なことを組み合わせながら、一緒に1時間半、共に考える場を作っていきたいと思います。
講師:志柿 光浩(東北大学国際文化研究科)
申込締切:2011年10月21日(金)