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PDプログラム #17 「ポートフォリオが開く学生と教師をつなぐ新たな世界」(Series 3:学生を支援する)

教育関係共同利用拠点提供プログラム  学習指導法 S-01

日時:2012年1月6日(金)13:30-16:00
場所:東北大学川内北キャンパス マルチメディア教育研究棟M601

大学教育改革において話題のポートフォリオ。このポートフォリオを大学生の学習支援において活用する取り組みが各大学で開始されています。とりわけ、修学ポートフォリオは省察を通して学生の自己評価力を育み、学士力の涵養を図る形成的評価ツールとして近年、脚光を浴びています。
ポートフォリオのそうした可能性を理解し、有益な活用法を検討するという観点から、ポートフォリオ研究の第一人者である土持ゲーリー法一氏、山形大学のポートフォリオ導入企画に関わった松田岳士氏、東北大学の修学ポートフォリオを企画しその運営に携わっている田中仁氏によるセミナーを開催いたします。


講師および演題:
「ポートフォリオとは何か-学士力涵養に向けた射程-」
          帝京大学教授  土持ゲーリー法一
ポートフォリオは、リフレクション(省察)、コラボレーション(共同作業)、そしてドキュメンテーション(証拠資料)の3つから構成される。これは、学生が学習プロセスを振り返り、コンセプト・マップを描きながら学びを深めるもので、学生と教員の「共同作品」である。「学士力」に求められる資質はポートフォリオで涵養できる。


「東北大学工学部のポートフォリオによる修学指導」
          東北大学教授   田中 仁
大学教育の評価には、かつてのインプット/アウトプット評価に代わり、教育の達成度を評価軸として用いることが求められている。そのために、学生へのアンケートや各種資格試験合格者数などを用いる試みもなされているが、多様な学生の活動と達成度指標との関係を判断することは困難であることが多い。ここでは、東北大学工学部において実施しているポートフォリオ(学習等達成記録簿)を活用した修学指導の取り組みを紹介する。


「山形大学における教師と学生をつなぐeポートフォリオ」
          島根大学准教授  松田 岳士
山形大学で導入されているeポートフォリオの特徴を3つの視点から紹介する。第1に、従来の修学指導活動をどのように支援するかという設計思想、第2にカリキュラム改革の一環としての位置づけと結果としてのカリキュラムポリシーの可視化、第3に、普及のためカスタマイズ方法である。

参照ファイル Reference File