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第13回東北大学高等教育講演会 「産学連携と大学のあり方~象牙の塔から社会のセンターへ~」

教育関係共同利用拠点提供プログラム  高等教育論 L-01

日時:2011年12月16日(金)10:30~12:00 〈12:00~13:00休憩〉 13:00~14:30
場所:東北大学川内北キャンパス マルチメディア棟6階M601

この20年,世界の大学が最も大きく変容してきたのは社会とのかかわりです。大学は国際競争力の源泉として位置付けられ,公的資金以外に多様な資金が流入し,特許戦略や商品開発と結びついて,経済成長に寄与しています。また,大学は,地域連携の核としても位置付けられ,地域社会の維持発展にも貢献しています。
同時に,産学連携は,大学に企業主義的なマネジメントを持ちこみ,研究者を利益相反に直面させるなど,大学における研究のあり方を変えてきました。大学は設置形態のいかんを問わず,知的創造のセンターとして公的な性格を持つものと考えられてきましたが,その公共性も問い直されているのです。
今回,大学の本質にかかわるこの問題について,2人の講師を招いて考察する機会を持つことにしました。
上山隆大氏(上智大学経済学部教授)は,科学技術史がご専門で,豊富な文献・資料をもとに,企業化するアメリカの大学と科学研究を描き出した『アカデミック・キャピタリズムを超えて』(NTT出版,2010年)は,吉野作造賞を受けるなど高い評価を受けています。
北川文美氏(マンチェスタービジネススクール講師)は,イノベーション政策,産学連携,大学の起業化などを研究テーマに,日本・イタリア・イギリス・スウェーデンの大学・研究機関で研究活動を行い,カナダ・韓国の高等教育の地域連携に関するOECD調査に参加するなど,ヨーロッパの産学連携を知悉し,注目される研究者です。
大学教員,研究者,大学院生,産学連携に関係されているかたなど,ぜひご参加ください。

10:30~12:00
講演1 ◇ アカデミック・キャピタリズムを超えて-アメリカの大学と科学研究の現在
     上山 隆大(上智大学経済学部教授)
13:00~14:30
講演2 ◇ ヨーロッパにおける産学連携-研究,教育と大学の第三の使命
     北川 文美(マンチェスタービジネススクール講師)

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