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高大連携英語指導ワークショップ: 高校英語教育から大学英語教育への橋渡しを目指して-英語コミュニケーション能力の向上を図るための教授法とは-

当センター主催・共催行事  

日時:2012年3月16日(金)13:00-17:30
場所:東北大学川内北キャンパス マルチメディア教育研究棟M301

文部科学省は平成14年に『英語が使える日本人』の育成のための戦略構想を策定し、その中で、先駆的な英語教育に重点を置く高等学校の指定を行い(Super English Language High School(略称SELHi)、4技能を総合的に身につけさせる様々な取り組みを行ってきました。しかし未だに日本の英語教育の現状は大学受験を意識したものがほとんどであり、実際に生徒が英語でコミュニケーションする機会が少ないため、自然な会話ができる、伝えたいことを英語で書く等の能力を備えている生徒は非常に少ないのが現状です。また、これまでの高校英語教育では、英文和訳する際に、英語から日本語に直訳するという形で授業が展開され、日本語の習得段階にとどまり、英語の習得段階までには到達していないように思われます。文法学習に関しては、本来、英語を習得することが目標であるにもかかわらず、日本語のしかも用語の習得までしか行われておらず、生徒たちは英語の理解を深める段階までには至っていないことがわかってきました。多くの高校では「読む」「書く」技能の習得に時間が費やされ、「話す」「聞く」技能には費やされる時間が少ないため、4技能をバランスよく導入した授業が行われている学校は少ないのではないでしょうか。授業時におけるインプットが日本語のインプットにとどまってしまい、英語を定着させる段階に到達しないまま大学英語に入ってしまっている生徒も多いようです。
この高大連携英語指導ワークショップは、生徒たちの英語力強化、英語コミュニケーション能力を高めるための教授法について意見交換をしながら、高校英語教育から大学英語教育への橋渡しを目指して企画いたしました。
英語教育関係者、特に高校の先生方、英語教員志望の大学院生等に,是非ご参加いただけますようお願い申し上げます


■プログラム(仮)
━高校の授業例(3校)
━東北大学の全学英語教育の現状
━東北大学CALL授業例
━ワークショップ
 ・普遍的な英語指導のモデルケースとして高校英語教育から
  大学英語教育への橋渡しを目指す
 ・コミュニケーションを重視する授業が大学受験対策に繋がらない
  という教師、学習者の意識を変えることができないか
 ・英語運用能力の向上を図るための学習法、教授法について
  意見交換をする
 ・実践的コミュニケーション能力の育成が、真の英語力の定着に
  つながり、大学入試にも対応できることを示す
 ・教員の英語力、ティーチングスキルの強化
 ・コミュニケーション能力向上の効果的な指導法や、自主学習の方法
  についてのストラテジーを学ぶ
 ・リスニングとリーディング力の向上を図るためのCALLカリキュラムに
  ついての学習法、教授法を学ぶ

■お問合せ:
東北大学高等教育開発推進センター
語学教育室 担当:橘 由加
Email: tachibana@m.tohoku.ac.jp
Tel: 022-795-3379

参照ファイル Reference File