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第16回東北大学高等教育フォーラム 「進路指導と受験生心理 ―大学選びのメカニズムを探る―」

教育関係共同利用拠点提供プログラム  高等教育論 L-01

日時:2012年5月18日(金)13:00-17:30(受付開始 12:30)
場所:東北大学川内北キャンパス マルチメディア教育研究棟2階マルチメディアホール

大学全入時代が到来すると予言された平成19 (2007) 年から5年が経過し,今はえり好みしなければどこかの大学に入学可能な時代とされています。大学入学のプロセスにも多様化が浸透し,全ての受験生が否応なく受験勉強を強いられることもなくなりました。大学が受験生獲得のために様々な工夫を凝らすことが当たり前となった一方で,常に狭き門を目指して激しい競争が繰り広げられている大学や学部があるのも事実です。各大学の入試の仕組みや広報活動が何に結びついているのか,確実な検証は困難だとしても,高校生がどのように進学先を選んでいくのかを探っていくことは不可欠だと思われます。
そこで,今回のフォーラムでは受験生の進路選択をテーマとしました。最終的に受験し,進学する大学が決まるプロセスには様々な要因が絡むでしょう。教育関連産業の情報もありますが,バイアスがないとは言えません。今回は最大の鍵として高校教員の進路指導との関連を取り上げます。進路学習の中で生徒はどのように成長して行くのでしょう。先生が一言添えることで,生徒の気持ちがぐっと動くこともあるでしょう。一方,進路指導のスタイルには高校の所在地,種類,設置者等による違いも見られます。大学の活動,高校の指導がどのように受験生に作用し,最終的に何が決め手となって受験先,進学先が決まっていくのか,その実像に迫りたいと思います。
基調講演は国立大学のアドミッションセンターの教員として所属大学に受験生を引き付けるべく高校とのネットワークを築いていく傍ら,進路指導の仕組みや受験生の心理に関して研究を積み重ねている2名の先生にお願いすることとしました。現状報告では,受験生を送りだす側の視点で,様々な立場の3名の高校の先生に自ら携わってきたケース等についてご報告いただく予定です。

基調講演1 「大学入試の多様化と進路選択・進路指導」
         筑波大学アドミッションセンター 大谷 奨(おおたに すすむ)准教授
基調講演2 「受験生心理からみた大学入試」
         佐賀大学アドミッションセンター 西郡 大(にしごおり だい)准教授

現状報告(1) 「地域拠点校としての進路指導
         福島県立安積高等学校  森下 陽一郎(もりした よういちろう)教諭
現状報告(2) 「科学技術高校に向けた継続教育の充実」
         栃木県立宇都宮工業高等学校  蓮田 裕一 (はすだ ゆういち)教諭
現状報告(3) 「宮城県気仙沼高校の現状と課題」
         宮城県気仙沼高等学校  佐藤 忠司 (さとう ただし)教諭

【お詫び】 「配布いたしましたA4カラー刷りのチラシに一部誤字がありました。お詫びして訂正いたします。 教論 → 教諭」

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