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第13回ランチタイムFD 「地方における 日本語の現状 ―ウチナーヤマトゥグチ (沖縄大和口)の事例―」

当センター主催・共催行事  

日時:2012年6月13日(水)12:10~12:50(40分間・発表25分、質疑応答15分ほど)
場所:東北大学川内北キャンパス講義棟4階 C408

発表:副島 健作 准教授(高等教育開発推進センター学生生活支援部日本語研修室,専門:言語学,日本語教育)

 地方における日本語は共通語化が進んでいます。実際沖縄では,旧来の琉球方言を完全に話せるのは50代後半から60代以上で,40,50代となると「聞けば大体分かる」という人もいますが,30代以下では「全く分からない」という人がほとんどだと言われています。このまま方言は私たちの周りからなくなってしまうのでしょうか。
 しかし一方で,地方の若者の間では,標準的な日本語(以下,共通語)ではなく,方言の影響を受け,地域的な特徴をもった共通日本語(以下,地方共通語)が日常的に使用され,新しい表現も広まっています。つまり,地域社会では方言は形を変えて保持され,共通語と共存していくことになるのではないでしょうか。
 地方共通語の中には,共通語と形態が同じであるが,意味や用法にずれがある「気がつきにくい方言」と呼ばれる表現が多数含まれます(例えば,そちらに移動するという意味で話し手が発する「これから来るよ」など)。この発表では,沖縄における「気がつきにくい方言」の一端を紹介しながら,共通語や他方言との接触による言語変化の現状について考えます。

※申込み不要。当日参加歓迎。お気軽にご参加ください。

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