詳細・申込み Event Detail & Registration

【PDP】『外国語教育の指導力を育成する』 第1日目 「シンポジウム:外国語教育の将来—大学の役割」

教育関係共同利用拠点提供プログラム  高等教育論 L-01

日時:2012年7月28日(土)13:00-17:00 (シンポジウム),29日(日)9:00-16:00 (分科会)
場所:東北大学川内北キャンパス マルチメディア教育研究棟・講義棟C棟

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

御好評により,席数の関係上,申込みを終了させていただきました。
お申込みいただいた方には,御礼申し上げます。

当日参加については,席に空きがないセミナーがございますので,
ご了承ください。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



1.趣旨
外国語教育は、教養・専門双方の視点から大学教育・大学院教育の柱であり、その充実が大きな課題である。しかしながら日本の語学教育においては、養成(供給)段階における語学教育の専門的訓練がまだ十分ではなく、入職後も持続的に教員の専門性開発活動が必要である。本プログラムは、語学教育の最新の理論と実践を提供するものである。
1日目には外国語教育のあり方に関して、外部の専門家をもお招きし、広く深く考察する。2日目には具体的な方法論のワークショップを開催する。東北大学高等教育開発推進センターが教育関係共同利用拠点事業として行ってきたプログラム開発の成果を活かし、東北大学の語学教育の実践と、全国・外国の専門家も参加し、語学教員の理論と実践を深める機会としたい。

2.対象
 (1)語学担当教員(専任・非常勤、東北大学・東北地区大学・高等教育機関、高校教師、全国)
 (2)これから大学の語学担当教員を目指す大学院生・研究員

3. 実施時期
   2012年7月28日(土)・29日(日)

4. 会場
   東北大学川内北キャンパス マルチメディア教育研究棟,講義棟C棟

5.主催
東北大学高等教育開発推進センター

6.プログラム
【第1日目】 2012年7月28日(土) 13:00〜17:00
       会場:マルチメディア教育研究棟2階M206

シンポジウム「外国語教育の将来—大学の役割」  総合司会:芳賀満(東北大学高等教育開発推進センター・教授)

13:00-13:05 開会挨拶・趣旨説明
              羽田貴史(東北大学高等教育開発推進センター・教授)

13:05-13:55 基調講演「グローバル化と日本の大学」
              中嶋嶺雄(国際教養大学・学長)

13:55-14:05 質疑応答

14:05-14:15 休憩

14:15-14:45 講演1「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)と複言語・複文化能力」
              姫田麻利子(大東文化大学・准教授)

14:45-15:15 講演2「学生のニーズから大学外国語教育を考える」
              浅川照夫(東北大学高等教育開発推進センター・教授)

15:15-15:45 講演3「外国語教育の理想と現実」
              Ben SHEARON(東北大学高等教育開発推進センター・講師)

15:45-17:00 総合討論  司会:杉浦謙介(東北大学国際文化研究科・教授)/阿部宏(東北大学文学研究科・教授)

「懇親会」
17:30-19:30 bush clover café(川内北キャンパス 厚生会館内) 会費:3,000円


【第2日目】 2012年7月29日(日) 9:00〜16:00
  会場:分科会A マルチメディア教育研究棟M301・M201
     分科会B 講義棟C棟 1階 101教室
     分科会C 講義棟C棟 1階 102教室


『分科会A. メディアを活用した教育』

9:00-12:00 ■分科会A-1「語学の授業」からの脱却:いくつかの提案
          ■場所:マルチメディア教育研究棟 M301
         今、大学の外国語教育に求められているのは、「文字」と「音声」による「やりとり」(interaction)を当該言語で
         確実に行う能力を学生諸君が獲得できるようにする豊かな「環境」を提供することです。そのような環境を作り上げて
         行くための提案を、事例を紹介しながら行います。併せて「語学教師とは何をする者か」を問い直す機会となることを
         目指します。
          提案1:「教室」から「学習空間」へ
          提案2:「教科書」よ、さようなら
          提案3: 母語話者TAの活用
          提案4: Writing と Speaking で評価する
          提案のまとめ:語学教師像の転換
         ●講 師: 志柿 光浩 東北大学大学院国際文化研究科・教授、教養教育院・教養教育特任教員

13:00-15:00 ■分科会A-2「eラーニングシステムを活用した外国語教育」
          ■場所:マルチメディア教育研究棟 M201
         eラーニングシステムを活用すると外国語教育の可能性が大きく広がります。その最も簡単で効果的な方法を紹介します。
         ●講 師: 杉浦 謙介 東北大学大学院国際文化研究科・教授、教養教育院・教養教育特任教員

15:10-16:10 ■分科会A-3「eラーニングシステムを活用した外国語教育—中国語授業における実践例」
          ■場所:マルチメディア教育研究棟 M201
         杉浦先生の指導の下で実践した一例です。WebOCM及びHot Potatoesを応用し、自律的学習を促す中国語CALL教材の
         開発成果を紹介します。
         ●講 師: 李 郁蕙 東北大学高等教育開発推進センター・講師


『分科会B. 語学の指導・養成方法』

9:00-12:00 ■分科会B-1「多読法の基礎と導入」
          ■場所:講義棟C棟 101教室
         多読法を採用すると、学生はより効果的により楽しく言語の取得ができます。本講座の講師は2008年から東北大学で
         多読法プログラムの開発を行なっています。本講座では、多読法の基礎、学生への説明の仕方、および東北大学に
         おける多読法の現状を様々な観点から説明いたします。
         1.多読法について
         2.東北大学の多読プログラム
         3.多読体験
         4.東北大学付属図書館の多読環境
         5.学生の声・アンケート結果・フィードバック
         6.東北大学における多読法の将来
         ●講 師: Ben SHEARON 東北大学高等教育開発推進センター・講師
                Daniel EICHHORST 東北大学高等教育開発推進センター・講師

13:00-16:10 ■分科会B-2「指導法」(仮)
          ■場所:講義棟C棟 101教室
         21世紀のわが国の大学においては、どのような外国語教育が必要とされるのであろうか。
         理念、カリキュラム、教授法、評価法、教員養成、等々の観点から、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)での
         20年間に亘る「壮大な実験」で得た知見を披露し、その問題点を抽出しつつ、ご参加の方々と共に考えてゆきたいと思う。
         SFCでは1990年のキャンパス開設以来、「多言語主義・発信型外国語・アジア語重視」の理念に基づき、新しい外国語教育を
         追求して来た。2000年以降は「自由化・高度化・多様化」という新しい標語を打ち立て、そのver.2に移行した。
         しかしすべてが理想通りに進んできたわけではなく、問題も少なくない。そしてそれを修正すべく、現在はver.3を
         模索中である。「3.11以降」を生きる若者達のために、真に意味のある外国語教育を創造してゆくのが我々の役目だと考える。
         ●講 師: 古石 篤子 慶應義塾大学・総合政策学部・教授、兼政策・メディア研究科委員


分科会C. 初修外国語の教授法—中国語を中心に (通訳あり)

9:00-12:00 ■分科会C-1「初修外国語としての中国語の授業法とテクニック」
          ■場所:講義棟C棟 102教室
         教育学、教授法、外国語教育論に基づき、海外の非中国語、非中国文化圏の環境において、講師の数年の教育実践に
         即しながら、「何を教えるべきか」「どう教えるべきか」「どう勉強させるべきか」の三つのポイントに力点を
         置いて紹介する。
         ●講 師: 姜 麗萍 北京語言大学・中国語研修学院・教授
               張 立波 東北大学高等教育開発推進センター・講師
               李 郁蕙 東北大学高等教育開発推進センター・講師

13:00-15:00 ■分科会C-2「若手教員による模擬授業」
          ■場所:講義棟C棟 102教室
         中国語の若手教員による模擬授業を実践し、教授法を議論する。
         ●講 師: 姜 麗萍 北京語言大学中国語研修学院・教授
               張 立波 東北大学高等教育開発推進センター・講師
               王 其莉 東北大学大学院文学研究科・専門研究員、東北芸術工科大学・中国語非常勤講師

参照ファイル Reference File