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第18回東北大学高等教育フォーラム(新時代の大学教育を考える[10]) 「書く力」を伸ばす ―円滑な高大接続のために―

教育関係共同利用拠点提供プログラム  高等教育論 L-01

日時:平成24年5月24日(金)13:00~17:00(受付開始 12:30)
場所:東北大学川内北キャンパス マルチメディア教育研究棟2階 マルチメディアホール

 東北大学高等教育開発推進センターでは,「新時代の大学教育を考える」と題し,高大接続をテーマにしたフォーラムをシリーズで開催しています。これまで理科,数学,英語といった教科教育も話題に取り上げていますが,今回は国語教育,とくに「書く力」に焦点を当て,高校と大学双方からこの問題を考えていきます。
 コミュニケーション能力が重視される時代となり,「書くこと」の重要性は増すばかりです。大学の学士課程教育においても,学生が何がしかの文章を求められる機会が多いにもかかわらず,大学で要求される水準の「文章力の基礎」や「常識」が備わっていない学生が多くて苦労する,という大学教員の嘆きをよく耳にするところです。他方,多忙化を極める高校の教科教育の枠の中で,作文のトレーニングに多くの時間を割くのもなかなか難しい実情があります。高校,大学,双方に工夫と協力が求められる課題だと言えるでしょう。
 フォーラムでは基調講演者として,国語教育学の専門家であり,高校教育における「書く力」の育成の実情に詳しい筑波大学アドミッションセンター長の島田康行教授をお招きすることとしました。さらに,現状報告には,高校生を対象とした「青春のエッセー 阿部次郎記念賞」を通じて,卓越した高校生の文章に接してきた東北大学大学院文学研究科岩田美喜准教授から,期待される「書く力」や高校生の現状,作品応募に際しての高校の取組などに関わる話題を提供していただきます。また,高校側からは,「国語教育の中での作文指導」,「大学入試で課される志望理由書,自己推薦書,小論文などを通じた指導」という,高校教育の一環としての「書く力」の育成と指導に関して実績をお持ちのお二人の先生からの話題提供を予定しています。

【プログラム】
 Ⅰ 開会
 Ⅱ 基調講演 高校・大学の双方で育てたい「書く力」
          島田 康行(筑波大学アドミッションセンター長/教授)
 Ⅲ 現状報告
    (1)「阿部次郎記念賞を通じて見た高校生が好む文体と主題」
          岩田 美喜(東北大学大学院文学研究科准教授/阿部次郎記念賞選考委員)
    (2)「高等学校国語教育における書くことの指導」
          古口 のり子(栃木県総合教育センター指導主事)
    (3)「小論文指導+α ―E判定からの合格だけでなく―」
          鈴木 勝博(岩手県立黒沢尻北高等学校教諭)
   
 Ⅳ 討議
 Ⅴ 閉会

参照ファイル Reference File