教育関係共同利用拠点提供プログラム 大学教員論 L-02
※盛況により、参加申込を終了いたしました。有難うございました。
研究不正は,大学への信頼性を損なう大きな問題であり, 中でも,「コピペ」「盗用(剽窃)」は,昨年の科学研究費による全国大学調査でも,30%以上の大学が経験し,80%以上の大学が今後起きると回答するなど深刻な問題です。特に,外国語論文を執筆する際には、「倫理観の欠如」だけでは説明できない問題がからんでいます。まず,先行研究の読み取りの難しさや外国語での表現力の不足から,原文の表現を適切に言い換えることができずに,「パッチワーク文」や「表現の盗用」となってしまうことが挙げられます。また,文化による学習観の違いから、他者のアイディアや表現を模倣することに対して見解が異なることもあります。大学教育支援センターでは,研究倫理セミナーの第1回にこの問題を取り上げ,英文での基本的な引用ルールと盗用の定義を解説し,どのような書き方が盗用に当たるのかを具体例を見ながら検討します。盗用が起きるのは学生だけでなく,指導教員の責任でもあります。「悪意のない盗用」を防ぐために、何に留意し,どのような指導を行う必要があるのかを参加者の皆さんとともに考えていきたいと思います。
【プログラム】
15:30 開会あいさつ
羽田貴史(東北大学高度教養教育・学生支援機構副機構長)
15:35 講演「責任ある研究活動とは何か」
羽田貴史
15:55 ワークショップ「盗用と言われない英語論文の執筆」
吉村富美子(東北学院大文学部英文学科教授)
17:55 閉会あいさつ
菅谷奈津恵(東北大学高度教養教育・学生支援機構准教授)
【申込期限】
2014年6月18日(水)