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【IDE大学セミナー】 大学教育におけるICT活用の光と影

教育関係共同利用拠点提供プログラム  組織運営論 M-01

日時:2014年11月17日(月) 13:00-17:25 (17:30-19:00 懇親会)
場所:仙台ガーデンパレス2階鳳凰(仙台市宮城野区榴ヶ岡4丁目1番5号,TEL022-299-6211)

 社会は近代から現代にかけて長足の進歩を遂げた。それを駆動してきたのは,新たな技術や価値を創造し社会の諸領域に変革をもたらすイノベーションである。とりわけICT(情報通信技術)におけるイノベーションは社会の高度情報化を可能にし,例えば小さなスマートフォンやタブレットから即時に大量の情報にアクセスできるようになった。我々の日常生活に流通する情報量が大きく変化している。
 こうしたICTの発達は,大学教育にも歴史的変化をもたらしつつある。ここ数年で,大規模公開オンライン講座(MOOCs)が国際的存在感を増し,オンライン教育を組み入れたブレンディッド・ラーニングや反転授業といった新しい教授方法が伝統的な大学教育の学習観に変化を迫っている。確かに,時間や場所に制約されないICTは多くの可能性を有する。MOOCsが高等教育機会を拡大し,反転授業が学生の主体的学習を促進することが期待されている。
 しかし同時に,ICTやインターネットの普及が学生の学びに影を落としてもいる。インターネットの登場によって,学生でも大量の情報へのアクセスが可能になり,いわゆる「コピペ」に代表される教育・学習上の剽窃が日常化する結果を招いている。それは同時に,本来学生に求められる学習プロセスが妨げられていることを意味する。イノベーションが放つ「光」には常に「影」がついてまわる。
 本セミナーでは,高度情報化社会におけるICTの普及と活用という,すぐれて現代的な課題をテーマとし,国内外の大学教育におけるICT活用に関する理論と実践についての講演を踏まえ,その光と影をめぐって議論する。今世紀の大学教育の方向性を左右するにちがいないICTのインパクトとそれへの対応を模索する機会としたい。

基調講演 デジタル知識革命と大学の未来
     ~ポスト・グーテンベルク時代の教育に向けて~
        吉見 俊哉 氏 (東京大学副学長,大学院情報学環教授)

講 演 1 学習効果を高めるICTの活用法 ~反転授業も含めた授業設計~
        向後 千春 氏 (早稲田大学人間科学学術院教授)

講 演 2 本当は怖い「コピペ」問題 ~今後の日本の国際競争力への懸念
        杉光 一成 氏 (金沢工業大学大学院 工学研究科教授)

講 演 3 情報化社会と情報倫理教育
        篠澤 和久 氏 (東北大学大学院 情報科学研究科准教授)

■募集締切:
2014年11月13日(木) 15:00
■参加費用:
(1) セミナー参加料は無料ですが,セミナー参加に係る交通費,宿泊費等は全て参加者のご負担とさせていただきます。
(2) 懇親会に出席される方は,会費3,000円を当日会場にて申し受けます。
■ 連絡先
IDE大学協会東北支部事務局
〒980-8577 仙台市青葉区片平二丁目1-1
○TEL:022(217)4807
○FAX:022(217)5906
○E-mail:gen-som@bureau.tohoku.ac.jp

参照ファイル Reference File