Talmy (1985, 1987, 2000など)が認知意味論の挑戦として、事象合成における言語類型化を提案した。
Navarro & Nicholadis (2005), Cadierno (2008), Spring & Horie(2013)などの研究は、Talmyが提案した言語類型化を取り上げ、それを第二言語習得論に適用することにより、第二言語学習者の目標言語のタイプが母語と異なる場合、目標言語におけるフレーム化習得に困難が生じるということを指摘した。
日本語と英語はタイプが異なるため、日本語を母語とする英語学習者にとって、英語の移動・状態変化表現が習得し難いことも指摘されている(Spring & Horie 2013, Spring & Ono in press)。
本発表は先行研究を踏まえ、英語の前置詞・不変化詞・形容詞などの多義性に気付くように指導する必要性を指摘し、且つ発表者の授業で移動・状態変化表現を教えた結果をも示す。
発表:Ryan Spring 講師(高度教養教育・学生支援機構 教育内容開発部門 言語・文化教育開発室)
※申込み不要。当日参加歓迎。お気軽にご参加ください。