教育関係共同利用拠点提供プログラム 研究指導法 S-03
【趣旨】
STAP細胞事件を初めとする研究不正の続発は,日本の科学研究の信頼性に深刻な問題を投げかけている。昨年8月文部科学大臣決定による不正対応ガイドラインが策定され,大学等の管理責任を強化し,研究倫理教育を推進することなどが義務付けられた。本ワークショップは,すべての研究者を対象に執筆された研究倫理教科書『科学の健全な発展のために—誠実な科学者の心得』(日本学術振興会「科学の健全な発展のために」編集委員会編,丸善出版,2015年4月予定)の著者たちを講師に招き,新ガイドラインに沿って責任ある研究を進めるための諸課題を学ぶ。さらに,研究倫理に関する基本原理を理解した上で,共同研究のガイドラインやデータ保存・管理・開示のルール作成など,各大学でこれから取り組む課題について,各大学で研究倫理体制構築を担う教職員とともに論議し,今後の方向を明確にすることを目的としている。
【定 員】60名
※各大学で研究倫理推進や研究倫理教育を進める立場にある方に限定し,1機関1名の参加とします。
なお,グループによるワークショップを行うため,お申込み後にご欠席なさる場合は,必ず事前にご連絡くださるようにお願いいたします。
【プログラム】
13:00-13:15 開会挨拶 広瀬 登(文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課研究公正推進室長)
伊藤貞嘉(東北大学 理事・研究担当,公正な研究推進委員会委員長)
13:15-13:55 講演1 中村征樹(大阪大学全学教育推進機構 准教授)
「研究不正防止の動向と新ガイドライン」
13:55-14:35 講演2 市川家國(信州大学医学部 特任教授)
「外国の失敗から学ぶ研究倫理構築の課題」
14:35-15:15 講演3 札野 順(金沢工業大学基礎教育部 教授)
「RCR教育の目的と方法」
15:15-15:30 休憩
15:30-16:10 講演4 山崎茂明(愛知淑徳大学人間情報学部 教授)
「論文不正をめぐる具体的なケースから」
16:10-16:40 グループディスカッション
16:40-17:10 総括討論
17:10-17:30 まとめ・閉会挨拶
羽田貴史(東北大学 総長特別補佐・研究倫理担当,東北大学高度教養教育・学生支援機構 副機構長/教授)
【主催】東北大学公正な研究推進委員会専門委員会
東北大学高度教養教育・学生支援機構
【後援】文部科学省
【お問合せ】
東北大学研究推進部研究推進課研究総務係
TEL: 022-217-4840, E-mail: kenkyo@bureau.tohoku.ac.jp
東北大学高度教養教育・学生支援機構大学教育支援センター
TEL: 022-795-4471, E-mail: iehe-seminar@g-mail.tohoku-university.jp