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【PDP】学習と教育の科学:日本の子どもの数学的・科学的リテラシーはどう高まるか--国際比較から

教育関係共同利用拠点提供プログラム  教授技術論 L-04

日時:2015年9月10日(木) 15:00-17:00
場所:東北大学川内北キャンパス 教育・学生総合支援センター東棟4階 大会議室

【趣旨】
 カリキュラムと授業双方の効果を上げ,学習成果を確かなものにするためには,認知科学の知見にもとづいて,学生の学習メカニズムと特質をふまえた戦略を組み立てる必要があります。教育関係共同利用拠点のPDプログラムでは,認知科学のセミナーを従来から重視し,今回が4回目になります(2013年度の佐伯胖セミナー,2014年度の市川伸一セミナーはPDPオンラインhttp://www.ihe.tohoku.ac.jp/CPD/PDPonline/で観ることができます)。
 2015年度は,国際比較の視点から,PISA調査のデータなどを活用し,日本の子どもの数学的・科学的リテラシーの特徴を明らかにしてきた藤村宣之氏をお招きしたセミナーを開催します。日本の子どもの学力は,暗記詰め込み型の学力で問題を解く力は強いが,課題を立て知識を統合して解決する力は弱いなどの指摘が過去なされてきました。これらの指摘はどこまで妥当なのか,高校までの学習をふまえ,大学教育ではどのような授業戦略を取るべきなのか,学生に対する意識調査の結果だけでなく,具体的な数学や科学の学力の構造と課題を明らかにします。特に,諸外国では,STEM(科学,工学及び数学)教育を,小学校から大学まで重視し,人文・社会科学とも結びつけた学力育成に取り組んでいます。大学教育の内容づくりの前提条件として,日本の子どもの学力理解は重要です。ぜひ,高校・大学関係者の参加をお待ちしています。

【講師】
藤村宣之(東京大学教育学研究科・教授)

※なお,本セミナーは東北大学 大学教員準備プログラム(PFFP)・新任教員プログラム(NFP)の一環としても提供されます。

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