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オセアニア教育学会第19回大会 公開シンポジウム 「アジア太平洋地域における人材の移動と育成を考える―その光と影」

 

日時:2015年12月19日(土)14:00~17:00
場所:東北大学川内北キャンパス 講義棟C102

急速にグローバル化が進む21世紀の知識基盤社会にあっては、いかに新たな知識創造を生み出し、社会にイノベーションを実現させていくかが重要な課題である。近年、各国がとりわけ高度人材の獲得を目的とした移民政策や留学生政策を展開しているのにはそうした背景がある。イノベーションの実現には複合的な要素が関係しているが、その中心に「知識」が位置づいている以上、人をいかに育成あるいは獲得するかがカギとなることは論を俟たない。
そこで本公開シンポジウムでは、オセアニアを含む「アジア太平洋地域」に広く焦点を当て、そこで生じている人材の移動と育成の可能性と課題について議論を行いたい。活発化する人の国際移動は、各国の政治・経済・教育・文化等の各側面に無視できない社会変化をもたらしているが、そのことはアジア太平洋地域においても同様である。本シンポジウムでは、そうした諸変化を後景に置きつつ、人の国際移動に係る具体的な政策や実態を取り上げながら議論を行う。
基調講演として、今年『人材の国際移動とイノベーション』(NTT出版,2015年)を上梓された早稲田大学の村上由紀子先生をお迎えし、グローバル規模で進む人材移動の現状とその中で生じつつある課題についてお話しいただく。それを受け、事例報告として澤田敬人会員(静岡県立大学)からはオーストラリアの取組事例を、佐藤由利子会員(東京工業大学)からは韓国を中心にアジアの取組事例をご報告いただく。最後の全体討論では、ここ数年で急速に「グローバル人材」なる表現が人口に膾炙し、さらに移民受入れが政策課題に上るようになった日本の状況も踏まえつつ、グローバル時代における人の移動と育成のあり方について広く議論を行いたい。

【プログラム】
14:00~14:10
開会挨拶・企画趣旨(司会:杉本和弘)

14:10~15:10
基調講演「高度人材の国際移動と育成の現状と課題」
村上由紀子先生(早稲田大学政治経済学術院 教授)

15:10~15:35
事例報告1「ポイントテストの移民審査による高度人材の質」
澤田敬人会員(静岡県立大学)

15:35~16:00
事例報告2「韓国における高度人材獲得政策及び留学生政策と日本への示唆」
佐藤由利子会員(東京工業大学)

16:00~16:15 休憩

16:15~17:00 全体討論

事前申込不要、参加自由

主催:オセアニア教育学会
後援:東北大学高度教養教育・学生支援機構

【お問合せ】
オセアニア教育学会第19 回大会実行委員会
Tel: 022-795-3375 Email: sugimoto@m.tohoku.ac.jp

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