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【PDP】研究倫理シリーズ第4回 『発表倫理を考える』

教育関係共同利用拠点提供プログラム  教育内容・カリキュラム論 L-03

日時:2016年7月9日(土)13:00-17:00
場所:東北大学川内北キャンパス 教育・学生総合支援センター 東棟4階 大会議室

【講師】
山崎 茂明教授(愛知淑徳大学人間情報学部)
吉村富美子教授(東北学院大文学部英文学科)
大隅 典子教授(東北大学医学系研究科)
羽田 貴史教授(東北大学高度教養教育・学生支援機構)

【趣旨】
責任ある研究活動を進める上で、コアとなるのは発表倫理ですが、国際的な動向と日本の動向とは大きなずれもあります。たとえば、オーサーシップ一つとってみても、国際医学雑誌編集者委員会の定めた3基準は、海外では60-70%程度の研究者がこの基準を満たしているのに、日本の自然科学研究者3,499人を対象にした調査では、約85%が基準を満たしていないことが明らかになりました(Yukawa et al.2014)。また、盗用についても英語圏と非英語圏では、解釈に違いがあります。発表倫理のあり方は、現在もまだ流動的なのです。これらの問題を、『科学者の発表倫理』(丸善出版、2013年)で知られる山崎茂明氏、『英文ライティングと引用の作法 盗用と言われないための英文指導』(研究社、2013年)の吉村富美子氏、日本分子生物学会前理事長(第18期)として研究倫理に取り組んできた大隅典子氏、公正研究推進協会(APRIN)理事・東北大学公正な研究活動推進委員会専門委員会委員長(総長特別補佐)として研究倫理に関わってきた羽田貴史氏の4名で、フロアを含めた議論を行います。各大学で研究倫理の推進に関係されている方々、大学院生の研究指導に携わっている方々は、ぜひご参加下さい。

【プログラム】
13:00 - 13:10  開会挨拶 花輪公雄(東北大学高度教養教育・学生支援機構 機構長)
13:10 - 14:10  基調講演 「発表倫理を考える」山崎茂明(愛知淑徳大学人間情報学部 教授)
14:10 - 14:20  休憩
14:20 - 15:50  発表倫理の教育
        14:20 大隅典子(東北大学医学系研究科 教授)
           「生命科学における発表倫理」
        14:50 羽田貴史(東北大学高度教養教育・学生支援機構 教授)
           「人文社会科学における発表倫理―私的経験からー」
        15:20 吉村富美子(東北学院大学文学部英文学科 教授)
           「言語学習から盗用を考える」
15:50 - 16:00 休憩
16:00 - 16:55 パネルディスカッション
        パネリスト:山崎茂明 吉村富美子 大隅典子 羽田貴史
        ファシリテーター:佐々木孝彦(東北大学金属材料研究所 教授)
16:55 - 17:00 閉会挨拶 佐々木孝彦


【連絡・お問合せ】
東北大学高度教養教育・学生支援機構 大学教育支援センター
tel: 022-795-4471
Email: iehe-seminar@g-mail.tohoku-university.jp


参照ファイル Reference File