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第8回IEHE教育開発セミナー「高等教育における課外・ボランティア活動支援の目的・正課教育との連携・グローバル化を考える」

高度教養教育・学生支援機構主催・共催行事  

日時:2017年11月9日(木)16:30~17:50
場所:教育・学生総合支援センター東棟 4階大会議室

【報告】課外・ボランティア活動支援センター/グローバルラーニングセンター

報告1:高等教育における課外・ボランティア活動支援の目的と正課教育との連携の意義
    課外・ボランティア活動支援センター特任准教授 藤室 玲治

大学等の高等教育機関には、学生の課外活動やボランティア活動を支援する担当部署がありますが、高等教育におけるその目的や位置づけは必ずしもはっきりしていません。そのため業務も「支援」ならぬ管理規制に留まり、学生の成長の支援までは至らないこともあります。また目的や位置づけがなくては支援の成果を評価することもできません。
それでは課外活動やボランティア活動の支援について、高等教育機関はどのような目的を設定し、どのような支援を実施するべきなのでしょうか。サービス・ラーニング科目の実施や、正課教育と課外活動の連携、キャンパスのグローバル化などを念頭に皆さんと一緒に考えます。

報告2:学生団体とサービス・ラーニング科目の連携――SCRUMと基礎ゼミ・展開ゼミ
    課外・ボランティア活動支援センター特任助教 江口 怜

課外・ボランティア活動支援センターには学生スタッフの団体「SCRUM」があり、そこに所属する学生たちと企画・運営するスタディツアーやボランティアツアーを通して得た知見やネットワークをサービス・ラーニング科目の開発に生かしています。
初めに実践的なラーニング・コミュニティとしてのSCRUMの活動をご紹介した上で、課外でのボランティア活動支援の成果を教育開発に生かした事例として、仙台近隣の人権課題に取り組んだ基礎ゼミと福島をフィールドとする展開ゼミの事例をご紹介します。

報告3:東北大学のグローバル化にともなう課外・ボランティア活動支援の課題と可能性―
    学生団体と連携しての留学生向け被災地ツアーの実施
    東北大学グローバルラーニングセンター准教授 渡部 留美/講師 島崎 薫

東北大学グローバルラーニングセンター(GLC)から見たとき、課外・ボランティア活動支援には3つの課題があります。まずひとつめは、留学生が、日本人学生の友達を作り、キャンパス内での居場所を見つけるため、課外活動でも留学生を受け入れることのできる体制を整備することが必要です。ふたつめは、留学生支援や国際交流・国際共修を目的とした課外での学生団体の活動があり、これを実践的なラーニング・コミュニティとして伸ばしていき、場合によっては正課のグローバル科目等と連携していくことが課題です。3つめに、これは東北大学の特徴になりますが、東日本大震災被災地に関心を持ち、貢献を希望する留学生も多く、そうした留学生に正課のサービス・ラーニングや、課題でのボランティア活動等で、被災地に行く機会を提供するという課題があります。
今回は1と2の課題に触れつつ、特に3の点で、GLCと課外・ボランティア活動支援センター、学生団体のTUFSAやIPLANET、SCRUMとの連携で実施している留学生向けのワークショップやスタディツアー、ボランティアツアーの取り組みについてご紹介します。

※申込み不要、どなたでもご参加いただけます。

問い合わせ先:高度教養教育・学生支援機構事務室
       TEL/022-795-7551 E-mail/ieheoffice[a]ihe.tohoku.ac.jp

主催:東北大学高度教養教育・学生支援機構

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