発表:小川 晋 准教授
高度教養教育・学生支援機構 保健管理センター
専門:内科学、腎臓・高血圧・内分泌学、糖尿病・代謝学
東北大学においても、学生の肥満は増加している。特に男子学生で多く、その約10%が肥満である。肥満は美容上の問題のみならず、その代謝・内分泌学的異常から糖尿病・高血圧・腎障害を惹起する。東北大学学生健診においても、肥満とともに血圧が上昇している。内蔵脂肪蓄積によるインスリン抵抗性増大が代償性高インスリン血症をきたし、腎食塩再吸収を増大させるため血圧が上昇する(食塩感受性高血圧)。減塩が重要な治療であるが、肥満になるほど食塩摂取が増大していき減塩が困難となる。食塩味覚閾値の上昇による可能性があり現在検証を進めている。また糖尿病発症リスクの高い肥満の検出方法を検討しており血中乳酸濃度に注目している。
※申込み不要。当日参加歓迎。
問い合わせ先:
学際融合教育推進センター 中川 学
E-mail: manabun@m.tohoku.ac.jp