教育関係共同利用拠点提供プログラム
発表:林 雅子 講師
言語・文化教育開発室/言語・文化教育センター
専門:日本語学、日本語教育
日本語の副詞は「品詞論のはきだめ」と言われ、未だ解決していない問題が多い。研究者による「副詞とは何か」という定義も、辞書編纂者の副詞認識も異なり、他品詞由来の副詞の境界線も曖昧である。そこで本発表では、形態・意味・統語的特徴の3つの尺度を基に「副詞度」を算定し、コーパスを用いて現代日本語における使用実態を計量的に調査した結果を紹介する。また、副詞は日本語教育においても様々な問題を抱えている。絵カードでの指導も困難であり、文法説明の箇所で取り上げられることも少なく、指導が推奨されるレベル別の副詞リストも不十分である。以上のように日本語の副詞研究と教育の現状と課題を述べることを本発表の目的とする。
※申込み不要。当日参加歓迎。
【問い合わせ先】
学際融合教育推進センター 藤本敏彦
E-mail: tfujimoto@m.tohoku.ac.jp