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イベント詳細

2025/11/06 NEW イベント

第126回正午PD会「大学の教育学習領域における業績指標の設定・活用の功罪」

日時:2025年11月6日(木)12:10~12:50
開催形態:オンライン開催
発表:杉本 和弘 教授
所属:東北大学 高度教養教育・学生支援機構 教学共創推進センター
専門:比較教育学、高等教育論

概要:
 1980年代半ばに始まった新公共経営(NPM)の影響により、大学においても業績指標(KPIs)に基づくパフォーマンス・ガバナンスが重要課題となりつつあります。教育学習領域での質の評価・検証は困難ですが、EUでは2017-2020年、6大学が参加して包括的な学習・教育コアデータセット(LTCD)の確立を目指す「SQELTプロジェクト」が実施され、「学習・教育環境」「教育プロセス」「学習プロセス」「学習成果」の4領域を総合的に評価する業績指標の提案がなされています。日本でも2010年代以降、国立大学法人評価での数値目標設定や認証評価での内部質保証重視と学習成果の可視化など、教育学習領域の指標設定への関心が高まっています。他方、業績指標の活用は大学の戦略的自己統治能力の向上に寄与する一方、従来の専門的自律性を損ない、教育イノベーションを阻害する危険性も指摘されています。近年のデジタル化の進展がデータ活用の可能性を広げつつあるなか、教育学習に関する業績指標設定・活用の功罪について考えます。

参加申し込み:
機構教職員以外で参加ご希望の方は、下記問い合わせ先までご連絡ください。

問い合わせ先:
キャリア・社会連携支援センター 藤本敏彦
E-mail:toshihiko.fujimoto.d3【a】tohoku.ac.jp ※【a】を@に置き換えてください