教員　-そのリアル-

　大学の中に身を置き教育にも携わる傍ら，高等教育論の中でも特に学士課程教育のカリキュラムに関する実証研究に取り組んでいます．一部の専門職養成課程を除き学士課程のカリキュラムには法的な縛りがないため，同じ専門分野であっても大学によって相当程度異なることが容易に想像できるものの，長らくその実態を明らかにする方法はありませんでした．しかし近年，大学の情報公開が進んだこともあり，履修要件としてのカリキュラムをデータベース化することが可能になりました．私が代表を務める「学士課程カリキュラム研究会」では，当該データベースをUndergraduate Curriculum Database（UCD）と命名し定期的に更新すると共に，会員が随時UCDを使った研究成果を公開することで，実証的なカリキュラム研究の発展に貢献することを目指しています．