東北大学のTA制度

TA制度とは

  • TAとはTeaching Assistantの略称で、優秀な大学院学生が、教育的配慮のもと、学部学生等に対する助言や実験、実習、演習等の教育補助業務を行う制度です。
  • これにより大学院学生は、大学での講義や授業の実施方法や教材作成に関する技能の修得といった教育トレーニングの機会を得ることができます。
  • 現在は、上記の教育補助業務の一部を、大学院学生ではなく、学部学生が携わるケースも多くなっています。

動画で解説!

TAに従事することで
期待できること

  • 01

    教育機能

    教員とともに教育補助業務に取り組むことで、授業に関する分析・設計・開発・実施・評価といった総合的なティーチングスキルを実践的に身につけることができます。

  • 02

    研究機能

    教育補助業務に取り組むことで、自身の研究領域を省察する力を育む機会を得ることができます。

  • 03

    キャリア

    研究型総合大学として、将来の大学教員や各界で活躍するキャリアの素地を醸成することができます。

  • 04

    人間形成

    学びのサポートを通じて、後輩学生の成長を体感できると同時に、自身の精神的・人間的成長やコミュニケーション能力の向上も期待できます。

  • 05

    経済的支援

    教育補助業務に対して支給される手当により、キャンパス内で学生生活に資する経済的支援を得ることができます。

注意点

  • TAとして従事する場合、学生という身分ではあるものの、「教育を受ける側」の学生からは、「教育を行う側」として教員と同様に見られていることに自覚的である必要があります。
  • TA活動に従事することで、自身の研究教育活動に支障をきたすことのないよう注意することが求められます。
  • TA活動に従事する際に,受講生の個人情報(テストの答案用紙など)の持ち出しや口外は絶対行わないことが求められます。

東北大学のTA制度

東北大学のTA制度は3つの段階からなっています
(BTA・TA・TF)

  • 東北大学では2022年度より新たなTA制度が始まります。これまでのTAに加えて、Basic Teaching Assistant(BTA)とTeaching Fellow(TF)を新設しました。これはBTA・TA・TFと教育経験を段階的に積むことで、本学学生の「教育を受ける側」から「教育を行う側」への移行が円滑に進むよう支援するためです。
  • BTA・TA・TFと段階が進むにつれ、業務内容は広範かつ複雑となり、実際の授業運営に直接的に関与する度合いが高まるようになっています。本学学生の皆さんには、ぜひ、段階別TAの経験を通して、ご自身の研究教育能力やコミュニケーション能力、リーダーシップ等を高めていただきたいと思います。
東北大学のTA制度

BTA(ベーシック・ティーチング・アシスタント)

BTAは、教員の監督のもと、教員が授業を円滑に進めるための資料準備やICT機器の準備、学生からの質問やグループワークのサポートをおこない、教員と協力して受講生の学びを支援します。解答用紙の整理点検作業も含めて採点業務はできません。

対象学年学部3・4年生

時給1,100円

TA(ティーチング・アシスタント)

TAは、教員の監督のもと、授業運営に資する補助的業務や教員と学⽣とをつなぐ学習⽀援活動(グループワークのファシリテーションや学生からの質問の受け答え等)をおこない、授業の補助業務を通して教育活動に従事します。

対象学年学部5・6年、⼤学院博⼠前期課程以上対象

時給1,400円(学部5・6年、博士前期課程)
1,600円(博士後期課程)

TF(ティーチング・フェロー)

TFは、教員の監督や指導のもと、授業の計画・実施・成績管理の⼀部を教員とともに実施します。さらに、自ら授業計画を提案し、授業の一部を担当することで主体的に「教える」ことへ展開します。成績管理の⼀部も教員とともにおこないます。TF情報交換会(勤務外)への参加を要請します。分野を越えたTF同士の授業改善をめざします。

対象学年大学院博士課程後期以上対象

時給2,100円

応募要件
(TAに従事するために・TAを雇用するために)

TAに従事したい学生のみなさんへ

教育補助業務を担うことから、BTA・TA・TFのそれぞれに応募要件があります。
経験の有無や研修条件が異なりますので、ご注意ください。

応募要件

BTA・TA
採用後、TA業務に関するオンデマンド・コンテンツの視聴が必要 
オンデマンド・コンテンツは,全学教育チーティング・アシスタント(TA)ハンドブックの項目を参照  
TF
本学または他大学でのTA経験を有し、かつ大学院共通科目「大学教授法開発論」の単位取得者もしくは「TF研修」(8月と2月に実施予定)の修了者

TFの研修について

以下の2つのうち、どちらかのプログラムを受講・修了する必要があります。

大学教授法開発論
  • 大学院共通科目として、毎年第1、第3クォーターに開講されるプログラムです。
  • 単位修得者には、教員公募の際に高等教育機関での教育経験の有無を示す証明書として添付可能な修了認定書を授与します。
  • 内容等の詳細はシラバス [ PDF ]をご覧ください。
東北大学TF研修
  • 事前学習(オンデマンド)と半日の集中講義(対面)による短期集中型のプログラムです。
  • こちらは大学教授法開発論で授与する修了認定書の授与はありません。
  • 内容等の詳細はこちらをご覧ください。
  • 申込はこちら

全学教育ティーチング・アシスタント(TA)ハンドブック

全学教育科目のTA業務に関する詳細は、以下のハンドブックを参照してください。

[ 日本語 PDF ]全学教育科目ティーチング・アシスタント等(BTA・TA・TF)ハンドブック

[ English PDF ] General Education Teaching Assistant's (BTA・TA・TF) handbook

オンデマンドコンテンツ(BTA/TA事前研修_日本語)
東北大メール(@tohoku.ac.jp)のアカウントでのログインが必要

Ondemand Contents(BTA/TA_Pretraining_English)
Login with your Tohoku University Mail (@tohoku.ac.jp) account is required

TAを雇用したい教員の皆さまへ

東北大学では、2021年9月21日の教育研究評議会において、2022年4月よりベーシック・ティーチング・アシスタント(BTA)とティーチング・フェロー(TF)を加えた新しいTA制度を施行することが承認されました。本制度は2022年度から全学教育にて導入されますが、全学的に適用される制度であり、貴学部・研究科でも活用可能です。

今回の制度改編の目的は、研究型総合大学の人材養成の一環として、本学学生の教育力を段階的に育成すること、教員と学生との協働による全学教育実施体制の強化と質向上を達成すること、そしてコロナ禍における学生への教育経験を通じた手厚い就学支援の実現を期すこと、です。

教員の皆さまには、本制度の主旨をご理解いただき、適切な運用、とりわけ本学学生の成長が実現できるよう、ご支援とご協力をお願いいたします。

業務内容

TA業務は下記の通りです。その他、授業担当教員が必要とする職務で認められたものも含まれます。
ただし、担当授業を関係のない業務(研究室運営・学会業務・個人的な相談・学生への研究指導や添削など)、予め定められた従事予定時間以上の業務は禁止します。 全ての業務は教員の最終確認を必要とします。担当教員による授業運営に関する研修を受けてください。テストやレポートなどの採点業務の種類については、担当教員の裁量となります。

業務内容 BTA TA TF
授業前 教員との事前打ち合わせ
授業で使用する各種教材の印刷
授業で使用する各種ICT機器の準備
実験機器の準備や設定(設置・片付け)、試料の調整 ×
教員の監督のもと、講義資料、レジュメ、演習問題等を作成 × ※1 ※1
教員の監督のもと、試験問題やレポート課題を作成 × × ※1
授業中 出欠(遅刻・早退を含む)の確認・管理
授業で使用する各種教材の配布
授業で使用する各種ICT機器の操作補助ならびに学生への操作指導
授業内容や課題に関する学生の質問の受付 ※2
授業内容や課題に関する学生の質問への対応ならびに個別指導 ×
教員の監督のもと、実験機器の使用方法や実験のデモンストレーションを実施 ×
教員の監督のもと、グループワーク等のファシリテーターを担当 ※2
教員の監督のもと、フィールドワークの事前指導や引率を担当 ×
教員の監督のもと、各種課題や解答用紙の回収 ×
教員の監督のもと、試験時の監督補助 ×
授業後 出欠を集計し採点 × ×
教員の監督のもと、各種課題や解答用紙の整理・点検 ×
教員の監督のもと、担当教員作成の成績基準(ルーブリックや模範解答)に基づき、各種課題や解答用紙の予備採点 × ※3
BTAやTAへの指導 × ×
科目 教員の監督のもと、全学教育科目の授業の一部を担当 × × ※4
教員の監督のもと、専門教育科目の授業の一部を担当 × × ※4
教員の監督のもと、大学院科目の授業の一部を担当 × × ※4
  • ※1教員の最終確認を必須とする。
  • ※2全学教育科目に限定し、教員の指示を仰ぐこととする。担当教員による適切な研修も必須とする。
  • ※3採点する課題の種類(例 小テスト、レポート、最終課題等)については、担当教員の裁量による。
  • ※4具体的な条件(認可する科目、担当回数等)については、各部局・各審議組織で検討する。

【禁止事項】

  • ・担当授業と関係のない業務(研究室運営・学会業務・個人的な相談・学生への研究指導や添削など)
  • ・あらかじめ定められた従事予定時間以上の業務

お問い合わせ

TA制度全般に関すること

東北大学教育・学生支援部教務課教育支援係
Tel:022-795-3925
E-mail:kyom-d(a)grp.tohoku.ac.jp 
※(a)を@に置換えてください。

TAの受入れや手続きに関すること

  • 授業開講部局担当窓口
    (人事(総務)または教務担当窓口)
  • 全学教育科目のTA等候補者制度について
    ※前期分は前年度の1~2月に、後期分は当該年度の6~7月に募集を行います。