機構の取り組み
教育
東北大学の全学教育:未来を拓く「知」の基盤
東北大学の全学教育は、すべての学部生が社会で活躍するために不可欠な、幅広い知見、豊かな人間性、国際性を育むための基盤教育です。
「基盤科目」「先進科目」「言語科目」「学術基礎科目」の4科目類で構成され、専門分野を超えた学びを提供し、「学問論」や国際共修、ICT活用など、主体的な学びを促す多様なプログラムを特徴として、未来を切り拓く実践力を養い、社会貢献やグローバルリーダー育成の素地を育みます。
高度教養教育・学生支援機構は、全学教育のカリキュラム開発、教員支援、学習環境整備などを通じて、学生の質の高い学びを全学的に支援する役割を担っています。
学問論:大学での学びを拓く

大学での学びは、高校までとはひと味違う。そんな期待と不安を抱える新入生のために、「受け身」から「主体的に探求する学び」への転換をサポートする「学問論」を開講しています。
授業の目的は、東北大学の特徴を理解し、学習・研究倫理を学びながら、知的好奇心を追求する大学生活の土台を築くことです。オンデマンド講義とグループワークを通してアカデミックスキルを磨き、多様な視点から物事を考える力を養います。
自然科学総合実験:五感で探る、未来への問い

「高校までの学びと大学での知の創造を繋ぐ「自然科学総合実験」。複雑な自然現象を論理的に考え、本質を見抜く力を養います。常に変化する現代社会に対応すべく、将来の課題へ積極的に取り組む姿勢を育みます。
<生命><地球・環境><エネルギー><物質><科学と文化>の5テーマを通じ、物理、化学、生物、地学が融合した学際的な学びを展開。科学的思考力、表現力、そして未来を切り拓く挑戦力を身につけます。文科系学生向けに、「文科系のための自然科学総合実験」も開講しています。
国際共修:多様性を活かし、グローバル人材を育成

国際共修は、異なる言語・文化背景を持つ学生が互いを尊重し、共に学び合うことで、その多様性を最大限に活かす教育活動です。
国際共修を取り入れた授業や活動は、学生の視野拡大、批判的思考力の向上、自己効力感の育成に貢献します。国際共修を通じて培われる経験は、卒業後も社会で活躍するための揺るぎない力となり、国際社会で通用する人材の育成に繋がるでしょう。本機構は、この先進的な教育実践により、グローバル社会への貢献を目指してまいります。
言語教育:世界と繋がる多文化共生力
言語教育は、全学教育としての英語、初修語(ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、朝鮮語)に加え、さらに留学生向けの日本語を提供しています。
ICTを活用した学習支援や、国際共修を通じて、4技能の総合的な運用能力、一般学術目的に必要な英語力や複言語運用能力、留学生の日本語能力など、高度な語学力を養成します。また、各言語圏の文化や歴史への理解を深めることで、多文化間の相互理解、異文化理解力を養成します。
学生が世界で活躍するためのコミュニケーション能力を、多角的にサポートしていきます。
文部科学省「教育関係共同利用拠点」:大学教育イノベーション人材開発

本機構は、文部科学省認定の「教育関係共同利用拠点」として、2010年より大学教職員や将来大学に関わる人材を対象とした育成プログラムを開発し、日本全国の多くの大学に提供してきました。
現在は「大学教育イノベーション人材開発拠点」として、これまでの成果をさらに発展させ、高等教育改革を先導する人材育成に注力しています。加えて、大学における研究環境を向上させるための教育支援も精力的に行っており、日本の大学教育の質の向上に多方面から貢献しています。
文部科学省「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」:共創型国際共修を核とする包括的国際化の新展開と社会価値創造

当機構グローバルラーニングセンターが中心となり申請したプログラム「共創型国際共修を核とする包括的国際化の新展開と社会価値創造」が、文部科学省「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」において採択されました。
本学は、大学ビジョン(東北大学ビジョン2030)に「国際共修キャンパスの創造」を掲げ、国際共修授業を国立大学最大級に拡充してまいりましたが、本プログラムでは、それをさらに発展させ全ての学部学生が、多文化共修リテラシーを身につけ、特色のある6つの学際的クラスターからなる共創型国際共修授業を受講できる環境を整備します。
多様な文化的背景を持つ学生達が、多様なステークホルダーと共創して、様々な社会課題の解決に挑戦し、新たな社会価値を創出すること、日本の高等教育の新たなモデルを構築することを目指しています。
「共創型国際共修を核とする包括的国際化の新展開と社会価値創造」のWebページを見る
オープンバッジ:学びの成果を可視化し、未来へ繋ぐ
東北大学は、マイクロクレデンシャル(Micro-Credentials:個別の単位に分けた学修)を取り入れ、学内外の各種教育プログラムにその証明として「オープンバッジ」*を導入しています。
「社会とともにある大学」として、産業界や社会の変化に応じた社会人の学び直しの機会を提供するリカレント教育・リスキルの展開と、学生が「学位」とは別に身につけた知識やスキルを学修履歴として可視化し、今後の学習プランやキャリア設計の構築、際通用性の向上に寄与します。
本機構では2023年度より、部局独自の教育プログラムとして以下の専門オープンバッジを発行しています。
VR・メタバース異文化交流プログラム/Intercultural Exchange Program Metaverse and VR technology

新任教員プログラム/New Faculty Program

理系PIをめざすための準備プログラム/Future Principal Investigator Program

産学変革人材Move Japanプログラム/Business-Academia Transformation Talent Move Japan Program

*オープンバッジについて:獲得した知識やスキルを証明する国際技術標準規格のデジタル証明書。ブロックチェーン技術を取り入れており、紙媒体の修了証と異なり改ざんや偽造が不可能で、デジタル履歴書やSNSでの公開など様々な場面での活用が期待されます。
研究
2023年度 外部資金獲得状況

※科学研究費補助金、受託研究、共同研究は、直接経費と間接経費の合計額である。また、他大学からの分担金を含めている。
研究倫理審査委員会
詳細ページはこちら
学生支援
保健管理:心と体の健康をサポート

保健管理センターでは、学生が充実した学生生活を送れるよう、心と体の健康を多角的にサポートしています。
健康診断の実施や診断書の発行をはじめ、メンタルヘルスを含む健康相談、学内での内科・外科・歯科の診療を提供しています。感染症対策や感染症危機管理、健康教育活動にも力を入れ、学生の健康維持・増進、そして万一の際の疾病対策に尽力します。入学試験、新入生歓迎行事、オープンキャンパスなどの学内行事支援も行い、学生の学びを陰で支えています。
学生相談・特別支援:こころ豊かな学生生活をサポート

学生相談・特別支援センターには、学生相談所(学生相談部門)と特別支援室(障害学生支援部門)があります。
学生相談所では、学業、進路、性格、人間関係、こころの健康など、学生生活における様々なことに関して専門の相談員(臨床心理士)が相談に応じます。
特別支援室では、障害のある学生の皆さんが他の学生と同様に学べるよう、合理的配慮の提供プロセスのサポート等を含む個別支援や大学全体の教育環境の整備を行っています。
キャリア支援:自分の未来をデザインする

キャリア支援室は、東北大学のすべての学生を対象に、進路選択や就職活動に関する幅広い支援を提供しています。
一人ひとりが「未来の自分」を具体的に描き、実現できるよう、専門スタッフが丁寧にサポートします。個別相談ではキャリアコンサルタントが学生それぞれの相談に応じます。学生の主体的なキャリア形成を、キャリア支援室が全力で応援します。
ボランティア活動支援:地域と繋がり、社会を学ぶ

東北大学では、東日本大震災からの復興支援に加え、地域支援、国際交流、教育支援など、さまざまな分野でボランティア活動が活発に行われ、学生が活躍しています。
ボランティア活動支援室では、被災地復興などのボランティア活動を行うサークルを支援するとともに、フィールドワークを伴う社会貢献型学習の企画・実施を通して、学生が地域を知り、人と出会い、社会課題を学ぶ貴重な機会を応援しています。
学習支援(SLAサポート):学生が学生を支える学びの場

SLA(エスエルエー:Student Learning Adviser)サポートは、東北大学の学生による学生のための学習支援です。多様な学部・研究科に所属する先輩SLAが、全学教育や課外活動での学びを多角的にサポートします。
「ともと学ぼう、ともに育とう、ともそだち」をコンセプトに、授業の疑問から自主的な探求まで、「学び合い」を通して学生の大学での学びをより広く、深く、充実したものにします。気軽に活用できる雰囲気づくりを重視しています。
このテンプレートのファイル名:page.php