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発達障害学生の学びとキャリア 「入口」「真ん中」「出口」の支援(チャプター8)

講師:田澤 実(法政大学)
実施日:2018.11.29 全80分 視聴数:1052回

講義の概要

障害者差別解消法の施行に伴い、障害を有する学生への合理的配慮の提供が義務化されました。本セミナーでは、発達障害学生の支援について、入学してくる段階=「入口」、大学生活を送る段階=「真ん中」、卒業後の進路選択をする段階=「出口」と位置づけ、それぞれの段階における現状や背景を概観し、その支援の流れを扱います。また、大学を離れた後の就労支援として、地域若者サポートステーションなど若者支援の例も扱います。全体を通じて、就労以前の課題を整理しつつ、就労に到達するまでの体験を丁寧に継続する支援のあり方、および、その伴走者のあり方について考えていきます。

チャプター8:学卒後の就労支援②とまとめ

チャプター8では、「入口」、「真ん中」、「出口」でのそれぞれの支援について総括しています。
大学では、身体障害以外の障害学生が顕著に増加しています。
障害学生支援について、大学には幅広い情報公開が求められていますが、現状ではまだ不十分な部分もあります。在学中の支援においても、支援の方法、成績評価の方法などが課題となっています。
卒業後の進路を考えるにあたっては、苦手や不安など自分の特性をしっかり理解することが重要です。自分の特性と向き合う場としてアクティブラーニングや体験型授業などの学びを活用することも、大学としての発達障害学生支援になり得るのではないでしょうか。大学の中でできる支援はまだほかにもあるのではないか、今後も議論していきたいと思います。

カテゴリ: 学生支援力形成