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大学組織を理解する(チャプター4)

講師:中島 英博(立命館大学)
実施日:2022.09.10 全63分 視聴数:174回

講義の概要

学内に意図したほど成果が上がらない部署があった場合、その部署を改組したりメンバーを入れ替えたりすれば、成果が上がるようになるでしょうか?こう問うと、否定する答えが聞かれますが、現実には多くの大学でそうした改組が行われています。大学組織を複数の視点から理解し、どのようにすれば成果が上がる組織をつくれるのかを考えます。

チャプター4:視点2 動機づけと集団形成による統合(1)

チャプター4では、「人間関係」という視点からの組織理解について、動機づけという観点を中心に検討を行っています。
構造をいろいろ変えたにもかかわらず、成果がそれほど変わらない要因は、働く人たちの意欲や生産性を考慮していない点にあります。大学組織の場合、組織がメンバーを動機づけていない、組織がメンバーの仕事の満足度を高めていない、組織がメンバーの成長や専門性の向上に取り組んでいないといった問題です。大学の教員は動機づけと能力開発を自ら行います。一方、職員の部署は専門性で分断されているにもかかわらず、能力開発が専門性に対応していません。目標があいまいな組織である大学組織では、どんな能力獲得が評価され、承認されるのかが不明確で、これが大学組織での動機づけを困難にしています。そこでポイントとなるのが、人間関係に注目した動機づけです。

カテゴリ: マネジメント力形成